Timewind / Klaus Schulze

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1975年発表。文句無しで初期の名盤中の名盤で、ジャーマン・エレクトロニック・ミュージックの代名詞的な作品だ。
彼が初めてシーケンサーを使用したアルバムで、これは1974年にフランクフルトの楽器フェアでシーケンサーを探していた時にSynthanormaというまだ無名のメーカーがモーグよりも安くて良い物を作れると聞いて直ぐに注文したそうだ。そしてクラウスに納品した翌日にはエドガー・フローゼの元を訪れ受注したらしい。クラウスはこのシーケンサーを大層気に入って、ドイツ盤Timewindの裏ジャケに謝辞と会社の電話番号を書いたほどだ。
音楽的にはこのアルバムで、長い持続音にシーケンサーのリズムが乗るという彼のスタイルが確立された。そしてレコード片面に1曲或いは2曲という形式は1980年まで続いた。
カバーアートはお馴染みUrs Amannで、初めてこのアルバムのために描いたオリジナル作品が使用されたが、これがクラウスのアルバムに使用された最後の作品となった。

#アナログレコード

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