さよなら西部警察 オリジナル・サウンドトラック版

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1984年9月21日発売。
さよなら西部警察 さらば大門圭介さらば大門軍団……

こちらは1984年10月22日放送の最終回3時間スペシャルを前に発売されたネタバレ版。当時の人気を伺えます。こんなサントラを見たことないですね。小林清志さんのナレーションで構成されています。放映リストも封入。
ただやっつけ感が否めないのがジャケット。さよなら西部警察の台本にサングラスと拳銃の撮り下ろし写真。
しかし、サングラスは大門圭介のイメージは伝わりますが実際に使用されていたメタルIIではなくシューターで別物。
2本保有しているうちの1本。
西部警察で初めて聴いたのがこのアルバムカセット。カインズホームの前身のいせやホームセンターで安売りされていたものを買ってもらったんですね。サウンドトラックにはナレーションの効果音が入ってるものだと思い込んでいたのはこのアルバムの影響ですw

ナレーション抜粋。

A面
西部警察。これは凶悪な犯罪から都民を守ろうと命をかけ、激しく、優しく、非情に生きた刑事たちの物語である。
1979年10月、未明の大都会ー。人々がまだ覚めやらぬ、早朝の街を疾走する不気味な装甲車がある。想像絶するような要求を突きつけてくる犯人。
大門圭介を団長とする大門軍団の刑事たちは、知力の限りを尽くして、無防備都市・東京を、狂った犯罪者たちの挑戦から救ったのを覚えているだろうー。

大都会の陰に潜む凶悪な犯罪者に対して、仮借なき非情さで挑んでいる男・大門圭介。その冷静沈着な行動力。犯罪によって傷ついた人々の怒り、悲しみ、苦しみを、誰よりも知っている男。弱い者には限りなく優しくもなれる男。それゆえ大門は、悪を許すことができない。

警視庁きってのエリートと言われた木暮謙三。その豪放磊落な温かい人柄は、ハードな捜査に明け暮れる大門以下の刑事たちに絶大なる信頼を抱かせる。複雑な事件の裏に隠された謎を見抜く洞察力は、大門に勝るとも劣らない。

この二人の男に率いられた西部警察。
大門軍団の刑事たちは同僚を助け、共に泣き喜び、己を捨てて難事件を解決してきた。彼らは人も羨むほどの友情に結ばれ、刑事としての仕事をやり遂げている。

それと同時に欠け甲斐の無い仲間も失ってきた。
巽刑事、兼子刑事、そして松田刑事。彼はデカらしからぬ刑事であった。禁じられている麻薬の囮捜査を単独で行い捕らえられ、麻薬を打たれ、果ては大門に拳銃を向けた松田。彼の死も壮絶である。機関銃によるメッタ撃ちで松田の殉職から立ち直るのに時間を要した木暮や大門。デカ人生一筋の彼らの死も、大門軍団そして沖田五郎。彼もまた犯罪者との闘いの末に、治療の方法のない傷を背負い西部署を去って行った。木暮は言った。「沖田五郎、おまえは我々の前を走り抜けた爽やかな風であった」

B面
日本全国。凶悪犯を追跡した大門軍団の姿があった。北は北海道から南は鹿児島の果てまで、彼らは信ずるところに従って悪と対決してきた。それは壮絶な銃撃戦であり、死と背中合わせのカーチェイスでもあった。雪の山中で爆発炎上する建物。刑事たちの眼の前で地響きを立てて倒れる巨大な煙突。幾多の困難に遭いながら、日本から犯罪をなくそうと闘い続けた西部警察の大門軍団。

犯罪は日々凶悪化し、狡猾になっている。西部警察ではそれらと対決するために数々のコンピュータによる新兵器を搭載した車も使用した。スーパーZ、マシンX…。刑事たちはこれらの車を駆使して逃亡を企てる犯罪者を追い詰め、あるいは逮捕をしている。

彼らの活躍に胸をすくような醍醐味を感じたりした。

木暮謙三、大門圭介、山県、鳩村、五代、平尾、北条、南。彼ら、心優しき戦士たちは一丸となって悪と闘い勝利をおさめてきた。(♪ここからイントロ〜。)
1984年、世界的テロリスト・藤崎が日本に潜入する。大門軍団はこのテロリストを追い詰めていく。あらゆる圧力を排除し、部下がその巨大な悪と対決できるべく努力する木暮ー。デカ生命をかけて藤崎を追跡する大門。日本を自分の言いなりにすると豪語するテロリストとそのグループを徹底的に叩き潰し、自らも命を失う大門。

闘い続け、そして逝ってしまった団長・大門を前に、ただ茫然と立ち尽くす刑事たち。
やり場のない怒りに叫ぶ木暮。「日本を救ったのはあんたがた政府の役人でもなければ警察でもない。大門圭介という1人の男が救った。今度の事件のことでいつか誰かに聞かれたら、そのように伝えていただきたい。」その壮絶な生き様は、激しく、優しく、そして悲しかった。

西部警察のデカたちのことは、きっと永い間、語り継がれていくことだろう。

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