日記

懐かしのボビー・ディアフィールド

初版 2020/02/27 00:39

昨日、アルファロメオ・アルフェッタの動画を探していたら、映画「ボビー・ディアフィールド」がヒットしました！

1977年に公開されたシドニー・ポラック製作・監督、アル・パシーノ主演のF1ドライバーを主人公にした恋愛ドラマです。

1977年といえば、76年に続いて2回目のF1グランプリが富士スピードウェイで開催された年。私的にはF1で相当盛り上がっていた時期で、しかも大好きなアル・パシーノ主演とあっては、観るしかないと思いつつも、レースはあくまでサブでメインテーマは恋愛ということで、当時の私には恋愛映画を映画館に観に行くモチベーションがなく、結局スルーしてしまいました。

タイトルに「懐かしの」と書きましたが、当時観ようと思ったけど観なかったという、ほぼ記憶の闇に葬り去られていた記憶が唐突に蘇ったので懐かしさを感じた次第です。

前述の動画ですが、映画の中でアルファロメオ・アルフェッタが出てくるシーンを切り貼りしたような動画で、途中何度かBGMが途切れ無音になる等、雑な編集です。まあ、それはいいとして、この動画だけ見ると、この映画、アルファロメオのコマーシャル映画じゃないかと思ってしまいます。

で、レースシーンの動画を観ると、主人公ボビー・ディアフィールドが乗るF1が76年シーズンのブラバムBT45。エンジンはアルファロメオの水平対向12気筒。なので、主人公のプライベートカーがアルファロメオであるのは自然な流れ。にしても全編を通じて、微妙に違和感を感じる程度にアルファロメオ・アルフェッタが登場します。（あっ、言い遅れましたが、昨日、この映画のFULL動画を観ました。）

さて、恋愛映画とは言え、レースシーンが出てくるとなると、そのリアリティを検証したくなるのがボクの悪いクセ（杉下右京さん、最近言わなくなったかな）。

ボビー・ディアフィールドが事故を起こすレースについて見てみると、まず舞台となったのは、1976年5月2日開催の第4戦スペイン・ハラマだと思われます。サーキット内に複数の「セアト」の大きな看板が見られることと、スタートフラッグがスペイン国旗と同色であること、スペイン国歌の演奏が聞こえることから、まず間違いないでしょう。

このスペイングランプリの実際の映像とアル・パシーノ他俳優が演じたシーンが大きな違和感なく繋がっている点には編集の巧みさが感じられます。

＜アル・パシーノが乗るカーナンバー8のブラバムとヘルメットはカルロス・ペイスのもの＞

レースシーンは、そのほとんどが実際のレースの映像なので検証もなにもありませんが、オンボード映像は、映画のためにいくつかのチームの協力を得て撮影されたものと思われます。

事故直前の周回で、カーナンバー4のタイレルP34をパスした次のシーンで何故かまた前に同じカーナンバー4のタイレルP34がいて、2回パスしたような気がするのですが...まあ、抜きつ抜かれつということもあるわけで、パスされるシーンがカットされたと考えて、辻褄を合わせるしかないですね。それと、事故のシーンは映画の限界を感じざるを得ませんでした。

まあ、恋愛映画ですから僅かな時間のレースシーンの完成度をとやかく言う筋合いのものではないでしょう。そうは言ってもレースシーンの撮影にあたっては、F1のオーガナーザーや各エントラント、特にブラバム・アルファロメオの全面的協力が必要だったわけで、それゆえに、レース以外のシーンでアルファロメオ・アルフェッタがちょっと目立っちゃったのかなあなどと邪推してしまいます。

そんなところが気にはなりましたが、私的には当時のマシンやドライバーの比較的鮮明な映像が見られて、どっぷりと懐かしさに浸れてよかったかなあと。

＜スペイングランプリでデビューしたタイレルP34＞

＜何故かシャドーのトム・プライスだけ何度かはっきりとした顔出しの映像が出てきます。この翌年の1977年3月5日の南アフリカ・キャラミでの事故はあり得ない不運としかいいようのない悲惨なものでした。27歳という若さでした。この映画がアメリカで公開されたのが同年9月29日でしたから、追悼の意味も込められていたのかもしれません。＞

＜ジェームス・ハントのマクラーレンM23。実際のこのレースで優勝しています。＞

＜ロータス77のコクピットのマリオ・アンドレッティ＞

＜グンナー・ニルソンのロータス77＞

＜ロニー・ピーターソンもこの１シーンだけですが表情が映し出されています。1978年9月10日のイタリア・モンツァでのロータス78での事故は大変ショッキングでした。この日のウォームアップで79をクラッシュさせてしまい旧型の78に乗り換えての決勝での事故。もし79だったら助かっていたかもしれないと考えると残念でならなかった記憶があります。＞

＜ブラバムのチームオーナーで、この2年後にFOCA会長に就任するF1界のボス、

バーニー・エクレストン氏もこの1舜だけ映っていました。＞

私が観たFULL動画は、英語のセリフにポルトガル語の字幕。私の英語のヒアリング力ではとうてい無理なので、画面右下の字幕ボタンを押したところ、画面の下に小さな文字の英語の字幕が出て、それでなんとか内容は理解できましたが、字幕ばかり読んでいて映像をちゃんと見られていないので、映画作品自体に関しては、なんともコメントできません(^^;)💦

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