Ball Engineer Hydrocarbon Ceramic XV DM2136A-PCJ-BK

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手持ちの時計の中で、デザイン的に最も「セクシー」な一本。5,000Gsの耐衝撃性に4,800A/mの耐磁性、クロノメーター取得のムーブメントを搭載し防水性も300mを誇る「要塞」の如き時計だが、この時計の真の価値はその「美しさ」にある。

ケースを構成する曲線は女性のボディーラインのように艶かしく、腕に着けた際のアピールは凄まじい。隆起したリューズガード「セーフティロック・クラウンシステム」はハイドロカーボンの最大の特徴だが、その構造云々よりも見た目のセクシーさの方に目を奪われてしまう。

長めのラグから余裕を持って伸びたラバーのストラップはバニラが香る所謂「本物のラバーストラップ」肌当たりが良好で、安物とは一線を画す素晴らしい出来だ。

自己発光するハンドやアワーマーカーの「マイクロ・ガスライト」も特徴的で実用的なセールスポイント。その機能を最大限に活かすようデザインされたダイアルもよく練られたいい仕事をしていると思う。

因みにBALLはエボーシュのムーブメントを使いながらも独自の追い込みに定評がある。このDM2136A-PCJ-BKもリューズ操作の際の挙動を感じれば明らかに滑らかで機械的なストレスを低減させていることが解る。定価40万円以下の時計でこれをやれるのは素晴らしい。良心的なメーカーと言えよう。

アメリカの鉄道時計に起源を持つBALL。雑誌のピンナップガールのようにセクシーで若々しい存在感はアメリカン・スピリットの賜物かもしれない。

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