敷島(20本入)-その1

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『「敷島」の大和心を人問わば朝日に匂う山桜花』本居宣長(1730-1801)

専売局発足時の、口付4銘柄の筆頭にあげられる記念すべき銘柄です。その名称は先にもあげた本居宣長の和歌より採られ、デザインは和歌の浦の風景をモチーフにしたと言われています。意匠作成者は本多忠保(1853-1914)。
 
民営タバコ時代のパッケージデザインには、四面を分割しそれぞれに枠どりをする方式がよく見られましたが、それを改めて、全面に絵模様が展開する仕様を採用しています。このスタイルが後に受けつがれることになります。同時期に発売された他の口付銘柄が角型の包装であったのに対し、「敷島」は一貫して平型包装を用いるなど、差別化されていました。

発売当初は国産の高級タバコとして扱われていましたが、戦費調達のための税収を見込んで発売された、後発の「国華」・「不二」の2銘柄に高級口付煙草の座を明け渡した時期もありました。しかし、専売以来の口付品種としての人気がそれを跳ね返し、大正中期には売上首位を記録し、刻みタバコの退潮にも拍車をかけることになりました。

「煙艸専売局」名にて1904年7月1日より金8銭で発売開始。

1917年12月1日~ 12銭へ価格改正 【画像1】
1925年11月7日~ 18銭へ価格改正 【画像2】
1933年以降~   ☆「賣」書体修正【画像3】
1938年1月31日~ 22銭へ価格改正 【画像4】

【画像5】鞘紙(口紙の厚紙は除去)

1941年11月~ 35銭へ価格改正時に、縦型打ち抜き包装を廃止し横平型に統一する

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  • Tyranosaurus rex

    shirotanino

    2020/07/11

    「敷島」の収蔵点数が、up可能な画像数を超えましたので、包装形態に合わせて分割しました。

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