86年製 ポールセン・スコーン ビスポーク クロコダイルコンビ

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86年4月製作のポールセンスコーンのビスポークです。穏やかな美しいラウンドトゥになっています。5枚目のヒール側からの画像でもよく確認できますが、クロコダイルの斑は左右で正確に対称となるようにカッティングされています。つまり一匹のクロコダイルの左右同じ場所からパーツを取ってきているわけで、恐らく一匹から一足分しか確保できないとても贅沢な革の使い方です。画像4で見られる通り光沢も素晴らしいです。白い革はホワイトバックスではなく、艶のないホワイトカーフになっています。
画像3枚目、Uモカ部分にはドーバーと同じスキンステッチ「ライトアングル」という技術が用いられています。クロコダイルにスキンステッチを施すのはカーフより相当難しく(斑が割れやすい)、大変高度な技術だと思われます。紐も革製でタッセルにもクロコダイルが使われています。アウトソールの革も返りが良いのに頑丈で、とても履きやすい靴です。紐が革製なのできつく締めることが出来ず、緩みやすいのが唯一の難点です。

現在、この靴を注文すると£6000は下らないと思いますが、これほどの靴を作って履かないオーナーさんの気持ちが私には分かりません。「履くのが勿体ないなら注文しなければいいのに」そんな風に思ってしまいます(笑)。

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    レLEGOの日記

    2024/08/18 - 編集済み

    £6,000⁉️
    1,200,000円⁉️
    履けません…というか、作れません😅

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      グリーン参る

      2024/08/18

      レLEGOの日記さん
      そうですよね。一足の靴にこれだけお金は使えません(笑)。ビスポークでクロコダイルの靴を注文するのは、ごく一部のお金持ちだけだと思いますが、彼らにはそれだけの価値のあるものなのでしょう。ユーズドだからこそ私も4-5万で入手出来ました。使用もお手入れもそれなりに気を使います。
      個人的には80年代、ポールセンスコーンのビスポークはジョンロブより上のように感じています。

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