靴はどこ製に限る?

初版 2024/12/07 10:23

改訂 2024/12/07 16:17

先日、靴雑誌「LAST」を立ち読みしました……最近の靴の雑誌は靴のことを掘り下げるような内容は少なく、ブランド靴のカタログのようになっているので買いません。

BRUTUSへのオマージュなのか、ただのパクリなのか分からない特集タイトル(笑)。

1989年のBRUTUSの表紙。

確かに日本人は器用ですから、職人さんの腕は欧米に引けは取らないと思います。チャーチなんか昔から細かいことは気にせず、かなりドカンドカンと靴を作っています。エドワードグリーンもしかり。しかし、英国製の靴はステッチなどには多少の乱れがあっても、遠くからみるとなぜかバランスがいいのですね。ベラスケスの絵が「近くから見ると絵の具を”適当に塗りたくっている”ようでも、少しずつ離れていくとある時点から突然対象がリアルに見えてくる」英国靴もそんな感じなのかもしれません(もともと靴は間近で見るものではないので)。

値段は間違いなく国産が安く、技術力も高い。でも私は雰囲気や味を求めて英国靴を追ってしまいます。

特別編『すべてはここから始まった』~ブルータス1989年11月号「靴だけは外国製に限る、という人が多い」 | GreenMile Laboratory | MUUSEO My Lab & Publishing

https://muuseo.com/shinshin3/diaries/230

グリーン参る

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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