20世紀初頭のブーツツリー 17Jermyn street ワイルドスミス

初版 2023/07/13 15:57

改訂 2023/08/20 14:50

20世紀初頭のビスポーク・ブーツツリーです。ツリー単体で入手しました。他のライディングブーツに転用しています。

パーツは3つ。前のトゥ部分は角度が変わるようになっています。前の部分を入れたあと後方部分を入れ、そののち取っ手のついた中央部を差し込む形で充填します。まさに工芸品ですね。

三つまとまると結構な重さ(片側2キロ以上)になります。

取っ手部分はお馴染み「クロツラヘラサギ」のよう。

中央のパーツを取ったところ。上部に付けられた金属のプレートがカッコいいです。

手で彫ったと思われるワイルドスミスのロゴ。17Jermyn street時代の店舗です。

こちらはオーナーの名前でしょうか。

同じころ(20世紀初頭)に作られたと思われる私のワイルドスミス製パドックブーツ。コードバン製。

17Jermyn streetの文字が見えます。この文字だけでその古さが分かります。昔のこうしたブランドロゴが洒落て見えるのは私の色眼鏡のせいでしょうか。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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