『新車年鑑1986年版』より
こんにちは。 年号は元号で表現するのが一般的だった頃。昭和も60年代に突入したということもあってか、世の中に華やいだ雰囲気が漂っていた頃。表紙を飾る車両もどことなく華やかさを纏っている感じがしますね。 ※表紙写真各車雑感 ① #国鉄100系 新幹線電車 「先代」の0系と比べて、ノーズの延びた先頭形状や明るさの増した外部塗色、大きく見直された内装や接客設備、国鉄で初めてとなる2階建て車両の導入によって、速いけれども無機質に見られがちだった新幹線電車のイメージを大きく変えた。 ② #伊豆急行2100系 電車 “リゾート21”の愛称の通り、編成先頭部の展望室や海向き座席を持つ一般客室等を備え、国内有数のリゾート地・伊豆を走るに相応しい電車となった。車体側面の塗色が海側と山側で異なる左右非対称の姿となった点も、この車両の斬新さを語る上では見逃せない。 ③ #東武6050系 電車 従来から快速列車に使用していた6000系電車を、野岩鉄道会津鬼怒川線の開業に伴う直通運転に用いるにあたって車体更新し、大きくリフレッシュ。黒塗り部を効果的に配した前面デザインと明るい塗色は、東武電車のイメージアップにも繋がった。 ④ #国鉄211系 電車 相前後して登場する205系電車との共通性も視野に入れながら、長年使われてきた先輩格の113系・115系電車での問題点(線区により別形式となることや車内の居住性)の解消に力が入れられた他、コスト抑制を追求して低く抑えられた電動車比率も特徴的だった。 ⑤ #南海10000系 電車 同系同士の編成による全車指定席列車の運行のみならず、7000系・7100系の通勤車との併結によって一部指定席列車の運行に用いるというビジネス特急の新たなスタイルを示した車両。外観は塗装の妙により、シンプルでありながら優雅な姿に仕上がっている。 #図書室 #鉄道ピクトリアル #新車年鑑