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- 1F 西洋古地図_Braun & Hogenberg
- Philippeville, Mariebourg, Chimay & Walcourt (ベルギー)
Philippeville, Mariebourg, Chimay & Walcourt (ベルギー)
フィリップビル、マリオンブール、シメイいずれもベルギー中西部、フランス国境近くの小都市です。
フィリップビルは1555年にハプスブルク家カール5世下のオランダにより数カ月で建設された要塞に起源を発し、1557年にカール5世の息子でスペイン王のフェリペ2世に因んで命名されました。1659年のフランス・スペイン戦争の終了に伴い周辺地域はフランス領となりましたが、1815年のワーテルローの戦いでナポレオンが敗北するとオランダ領となり、1830年のベルギー独立と共にベルギー領となりました。
マリオンブールは1542年に、オランダ・ハプスブルク家の当主であったマリー・オーストリア女王の命で要塞都市が建設されたことが起源で、都市名もマリー女王に因みます。その後1853まで各国の取り合いの場となります。
シメイは1486年にハプスブルク皇帝によりシメイ伯爵領が設置され、同時期に城が建設されたようです。
掲載の地図はGeorg Braun及びFranz Hogenberg作の「Civitates Orbis Terrarum」(複数年に亘り、数か国語で刊行)の内、Vol. III(1581年初刊)のラテン語版になります。