『NUDE MAN / サザンオールスターズ』(’82年7月21日発売)

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不真面目な中に垣間見る真面目な音楽世界。

『NUDE MAN / サザンオールスターズ』(’82年7月21日発売)

’78年8月31日に放送された『ザ・ベストテン』で初登場したサザン。『勝手にシンドバッド』を破天荒に披露した姿の衝撃は、当時5歳だった自分でも鮮明に覚えている。

その後もヒット曲が続き、シングル曲レベルでは知っていた中で初めてアルバムを聴いたのが、’82年12月に発売されたバラード・ベスト『バラッド '77〜'82』だった。ここに収録されている曲の全てが「なんて良い曲ばかりなんだ」と感動し、中でも『Just a Little Bit』、『夏をあきらめて』(研ナオコさんバージョンも大好き)、『流れる雲を追いかけて』(母が生涯で「良い曲だね」と言った数少ない曲のうちのひとつ)、『Oh! クラウディア』が大好きだった。

これらの曲が収録されているのが、サザン5枚目のアルバム『NUDE MAN』である。こんなに素晴らしい曲が入っているアルバムは素敵に違いないとレンタルレコード屋さん ”YOU & I(友&愛)”(当時、学校から帰ってきたり、休日には入り浸って何時間もいた)でレンタルしようにも、このジャケットなもんで、恥ずかしくて借りれなかった(笑)。

大人になり(汚れも覚えて!?)、躊躇なく手にし(笑)改めて聴いてみても、桑田さんご本人こそ「退屈なアルバム」と言ってはいるようだけども、メジャーアーティストとしてのメインストリームに大衆受けする楽曲はそつなく盛り込まれており、と同時にとても実験的な、インディーバンド然とした側面もしっかりと盛り込んでいるとこのバランスがすげーなと感嘆せずにはいられない。

とにかく、とにかく、『Just a Little Bit』の素晴らしさたるや。こんなに都会的でムーディーでジャジーでカッコいい雰囲気の邦楽曲はないんじゃないかってくらいに好き。

音楽を創造するという才能において(に限らずだけど)、桑田佳祐さんはレベチ。アインシュタインと同じように「その脳みそを覗いてみたい」と思うほど。

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