『ユートピア / 松田聖子』(’82年6月1日発売)

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聖子ちゃんの濡れ髪ジャケットは神アルバムってことで。

『ユートピア / 松田聖子』(’82年6月1日発売)

たぶん今までに1000回以上は聴いてるんじゃないかってくらいの勢いで超ヘヴィロテなマイ・ベストアルバム・トップ10に入る名盤中の名盤。(再生回数と言えば、Perfumeさんにハマり始めて間もなく、『エレクトリック・ワールド』の iTunesでの再生回数が600回を超えていて、ママ子とまさゆきに「どんだけ聴いてんだよ」って突っ込まれたことを今でも覚えてる…笑)。

ファンの間でも人気の高い本作。そもそもは姉が「同僚に頼まれて」買ってきたことがきっかけで聴いたのが最初だった。と同時に、シングル曲だけではない、TVではあまり歌われない曲が入ったアルバムという存在を知ったのもこのアルバムが初めてだった(なので、聖子ちゃんのそれ以前のアルバムは全て後追いで聴いたクチ)。

1曲目『ピーチ・シャーベット』での
「真夏のプールの帰りに
 ピーチ・シャーベット 挟んで見つめる
 時さえ溶け出しそうなの
 八月」
というフレーズに、「時間が溶けるってどういうこと!」と、子供ながらにその情景がしっかりと浮かんで、聴いてるだけで「あっちぃ夏」を体感した衝撃。以来、毎年8月1日はこのアルバムを聴くというイベント化にもなっている。

続く『マイアミ午前五時』のワクワクするような夏感に「マイアミってどこ!?行きたい!」ってなったし(来生たかお大先生、ありがとうございます!)、『セイシェルの夕陽』では「セイシェルってどこ!?夕陽見ながら絵葉書書きたい!」って、”夏への憧れ” が大爆発。セイシェルでなくても、水上バンガローから夕陽を眺めながらこの曲を聴くことが人生最大の目標の一つとなっている(ブルージュで『ブルージュの鐘』、マンハッタンで『マンハッタンでブレックファスト』を聴くことは達成済)。

B面に入っても『ハートをRock』、『Bye-bye Playboy』、『赤い靴のバレリーナ』と名曲が続く。

『ハートをRock』で初めて「哲学」という単語を知ったし、
「あなたに誘われた
 コンサート それもクラシック
 まぶたを閉じないで
 眠るコツ 発見しそうよ」
と、お堅い彼氏をRock寄りにして、ハートをLockされたいと願う女の子の心情を見事に表現した松本隆大先生の作詞力に感服。

アルバム収録曲全てが1編1編の短編小説のような味わい深さ、奥ゆかしさに溢れていて、松本隆大先生の詞世界と、尊敬して止まない大村雅朗大先生の作曲、編曲の才能を存分に堪能できる、日本ポップ史に残る奇跡の一枚だと思っている。

TUBEの『Beach Time』同様、自分の棺桶に入れて欲しい一枚です(しつこい…笑)。

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