マイカー改造学 碇 義朗 学研 1970年

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 軽いイラストの装丁と何やら非合法な匂いのする題名のこの本,どこが特撮関係書籍かとお思いでしょう。長い間探し求た末にようやく入手したこの本,実はあの怪奇大作戦のSRI専用車「トータス号」がプロの車両カスタム会社の手でどのように組み立てられたかのかがわかる,大変に詳細なレポートが載っているのです。ベースの車両がスバルサンバーなのは有名な話ですが,板金で叩きだされたボディの鉄板の厚みが0.8mmであることや特注のフロントガラスの発注先や納期・値段まで詳細に書かれていました。
 先に非合法の匂いなどと書きましたが,改造自動車を作って走らせるために必要な申請書類の種類や陸運局に届ける際の書式などまできちんと(もっとも当時でも読者のほとんどは読むだけだったのでしょうが)記載された,真面目な書籍だと思います。著者は,旧日本軍機の著書でも有名な,ノンフィクションライターの方です。
 ちなみに,「トータス号」の部分は,雑誌「モーターマガジン 1968年12月号」に載った「街のメカニックス スバル・サンバー トータス」という記事がもとになっています。(この雑誌も入手したので,同じく展示室に入れておきました)

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    sat-2019

    2022/10/05 - 編集済み

    私が「カスタムカー」という単語を初めて聞いたのは、80年代後半のことでしたが、1970年時点でその単語がすでに登場していたのは驚きです。
    「怪奇大作戦」のトータス号のレポートは、とても貴重ですね。

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      mjmat

      2022/10/05

      同じ円谷作品の特捜車でも,ポインターやSATカーの製作については様々なレポートを目にしますが,トータス号に関してはほとんど知られていないと思います。

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