CHEVROLET VEGA YENKO STINGER COUPE (1972)

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American Car Collection Vol.52

1960年代に隆盛を極めたといっても過言ではないマッスルカー。しかし1970年代になると、オイルショックや排ガス規制、自動車保険料の高騰などにより、大排気量でハイパワーのエンジンを搭載する、これらのモデルの勢いは衰えていった。
 各自動車メーカーがモデルの小型化とエンジンの小排気量化を進めるなかでデビューしたのが、「シボレー・ベガ」だ。この控えめなクルマをマッスルカーとして生まれ変わらせたのが、カーディーラーを経営していたドン・イェンコである。搭載された特別チューンの直列4気筒エンジンの排気量は2294cc、出力は155馬力を発揮。それはまさに、マッスルカーの代表格であるシボレー・カマロ Z28の弟分ともいえるクルマだった。
 モデルカーは「1972年式 ベガ イェンコ スティンガー クーペ」を再現している。ボディカラーは「Cranberry Red(カラーコード:75)」だ。ブラックにペイントされたボンネット及びサイドストライプをはじめ、前後バンパーの抑揚もメッキ調で再現されている。また、再現が難しいとされるルーフラインの曲線に加え、左右フロントフェンダーやリアフェンダーの「YENKO」のロゴも、透明のケースから取り出して間近で眺めたくなるほど、しっかりとつくり込まれている。

ラインナップのご紹介 vol.24参照

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