Rock'n Soul Part 1 / Daryl Hall & John Oates (邦題:フロム・A・トゥ・ONE)

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1980年代の前半で、こんなにも強力なベストアルバムがあっただろうか?と、改めて2010年代に買い直したLPを聴くと強く感じます。ましてやヒットメーカーのホール&オーツ(ちなみにこれは略称で、正式なグループ名はダリルホール&ジョンオーツ)のベストアルバムなんだから当然良いに決まってるでしょ、と言われそうですが、こういうのって寄せ集めの企画モノになりがちで、サッカーに例えるとスーパーゴール集の映像を延々と流されるような、ちょっと食傷気味なものになってしまいがちですよね。ところがどっこい、このベストアルバムときたら、まるでオリジナルアルバムのように曲順からサウンドまで上手く構成されています。デビュー当時の70年代の曲も80's全盛期の音も、一聴してホール&オーツとわかるサウンドで、改めて彼らのオリジナリティと実力の高さを伺えます。

アルバム邦題は謎(笑)ですが、Rock'n Soulというのがこのアルバム、いや、このデュオのスタイルを的確に表していますね。POPでありながらソウルフル、リズム、ベース、コーラスに耳を澄ましているとソウルミュージックへのリスペクトが感じられて嬉しくなります。

ところで、ホール&オーツを嫌いという人に会ったことがありません(笑)話題にすると皆が「いいよね!好きだわ」と言い、その後お気に入りの曲を出し合うことに99%なります。それもこれも彼らの音楽がソウルフルでありながらPOPだからなんだと思います。

僕がこのアルバムで最も好きなのはA-1の "SAY IT ISN'T SO" です。理由がよくわからないのですが「あ、あの曲が聴きたい」と思う頻度が高いのです。サビの部分のメロディーとコーラス、そしてサウンドの重なりが何とも言えないのです。

さてさて、これを聴いたら "Live at THE APOLLO" も聴かずにはいられませんよね。

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