Sheaffer 875 Sovereign/Admira with the Vacuum-Fil system. fine, large nib

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非常に特定が難しく、確実だとは言い切れませんが1934~1949迄生産されていた吸入機構、クリップのデザインからは1935に同型のバランスに採用されている「ラディウス」クリップ形がみて取れます。ソブリンは1947にホワイトドットで無くなりますので1935~1947の間のモデルだと推測、比較的廉価版なのかもしれず、同型と思われる記事はアメリカの好事家で2件のみでした。
年代的にはTriumphライン(1942-1948)に移行しバランスとの中間の様なモデルかもしれません。向うのシェーファーマニアをもってすらモデル名は不明とのことです。
 http://paperwantsapen.blogspot.com/2018/12/black-1948-sheaffer-sovereignadmiral.html 

ボディーは美しいブラウンのストライプ模様のセルロイドで両端が絞り込まれた葉巻型、思わず尻にカッターを当てたく成りますが禁煙中なので、、、。キャップリングは1/4インチの14k。残念ながらキャップ内のネジ山が飛んでいて近いうちにネジ山の再生日記でも截てようと思います。 
キャップポストして147cmと丁度いい長さ、太さも後のレディシェーファーシリーズほどで全体に小柄な印象ですが私には持ってしっくり来ました。インクタンクは飴色で透明度が保たれており内部構造まで確認出来ます、今回は内部のシール部分は分解せずにフッ素塗布のみで済ませました、如何せん7~80年前の物なので躊躇しました。ペン先は14kの細字、もっとガチガチなのかと思いきや僅かに字幅の変化が気持ち良い太さです。

追記
色々な資料を漁り最近判明したのが、タッカウェイ ステイツマンの中後期モデルであろう、オープンニブで小型で細身のモデル。大本はペンクリップの無い物で女性用のモデルでしたが、ある程度人気が出たのか色々なタイプのバリエーションがあります。
インクの吸入機構がプランジャー方式(バキューム式)なのでタッチダウン機構の前のモデルだと推察されます。
後端のプランジャーのネジ頭に当る円錐部分がカタカタ動くのが後期、残念ながらプランジャー機構が気密漏れしておりインクの吸いが悪く通常運用出来ませんでした。

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