大百怪 第四巻 No.9 九尾の狐

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《物語》
時は平安──。宮中では、絶世の美女が陰陽師と対峙している。聞き取れないほど小さな声で呪文を唱える陰陽師。すると、美女の周囲が黒い靄に包まれる。と、雷鳴のような音が響き渡り、何本もの尻尾を持った狐が、矢のような速さで天に駆け上った。陰陽師に正体を暴かれた妖狐は、そのまま那須野へと逃れるのだった──。

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