ひばり書房 ヒットコミックス249 地獄絵師の告白 地獄変

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1988年5月6日初版発行
発行所 (株)ひばり書房

昭和63年(1988年)にひばり書房より刊行された「ヒットコミックス249 地獄絵師の告白 地獄変」です。
昭和57年(1982年)にオリジナル初版が刊行された描き下ろしの長編作品「地獄絵師の告白 地獄変」は、血の色とその美しさに取り憑かれた地獄絵師が自らの血塗られた半生を語るという、短編「地獄の子守唄」のセルフリメイクともいうべき作品で、他の短編のストーリーも織り交ぜて長編化されています。昭和の子供たちに強烈なトラウマを植え付けた、メタ構造を巧みに利用した最後のオチはほぼ「地獄の子守唄」と同じなのですが、そこに至るまでの物語がまさに“一大地獄絵巻”といった感じで描かれていて、この作品を日野日出志の最高傑作に挙げる方も少なくありません。この「地獄絵師の告白 地獄変」は日野日出志が漫画家生命を賭けて挑んだ作品だそうで、そんな気迫がコマの端々からも伝わってくる、物凄い作品です。私は中学生の頃、本屋で迂闊にもこの本を立ち読みしてしまい、打ちのめされ、しばらくの間、心の中に“ざわざわ”としたものが残りました...

#ホラー #漫画 #日野日出志 #ひばり書房

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