尾野訓大「砂山」

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大きな砂の山を撮った写真である。けれど、これが真夜中に撮られたと聞くと急に自分の目に頼りなさを覚えてしまうのは何故だろう。カメラの長時間露光の機能を利用して撮られた作品は、人間には不可能な夜の景色を見ることを可能にしている。これは事実なのか、脚色された事実なのか。砂の山が緑色なのは現場にある照明の種類に影響されているらしい。
この作品と出会ったのは、ある大学内のギャラリーで行われた作家の個展だった。トークが行われたのは平日の昼間。学外の人間は私ひとりしかおらず、進行役の方からたびたび話を振られて冷汗をかいた。
それから何年か経ったあと、コマーシャルギャラリーでの初個展でこの作品と再会。個展のメインとなるものではなかったけれど、個人的に思い入れがあったので購入を決めた。

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