リカシ石

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eBayから代行業者を通じて購入。DRコンゴ産。組成は Cu3(NO3)(OH)5・2(H2O) 。
HPの謳い文句はLikasi産、孔雀石 Cu2(CO3)(OH)2 とブロシャン銅鉱 Cu4SO4(OH)6 を伴う。添付の標本ラベルはMindouli産、ブロシャン銅鉱とプランヘ石 Cu8Si8O22(OH)4・(H2O) を伴う。なんじゃそりゃ。
Mindouliは翠銅鉱 CuSiO3・H2O が有名なようだが、結晶形状が違うためLikasi産が正解か。球状の部分がリカシ石と思われるが、色がやや異なる。単純に色ならゲルハルト石 Cu2(NO3)(OH)3 の可能性もあるのか。
リカシ石は数少ない硝酸塩鉱物の一つ、火薬や肥料の材料である硝石の仲間。硝酸塩は極めて重要な物資だが、資源として採掘されるのはチリ硝石ぐらいであった。窒素ガス N2 は極めて安定であり、そこから農作物が窒素化合物を得るには、一部の細菌に頼るか、時には雷、つまり雲の高電圧の放電が関わってくるとまで言われるほどである。ハーバー・ボッシュ法により、触媒を利用して大量に合成できるようになった。

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