NUCLEAR WAR

『Nuclear War』は2ないし6人用のゲームです。各プレイヤーは「世界の大国」となって、政治宣伝のテクニックや核兵器の戦略的使用を通じて、世界の支配権を得ようとします。でも、万全の戦略が常に成功するとは限りません。現実同様、戦略的決断の結果は予測できるものではなく、死の灰の拡散の危険性のような要素は実行の後にわかるのです。

元々は1960年代に開発（発売）されたゲームで、カードをラミカード化してスピナーを付属した形で1980年代にFlying Buffalo社のBLADE事業部から再発売されたものです。そのためカードの内容は80年代でも少々時代遅れになっていました。
コミカルなカードゲームだと箱にも書いてありますが、オブラートをはがすと極めてシリアスで、プレイ開始時に数億人いた人口が決着時にはせいぜい数百万人になってしまい、核戦争の愚かさを実感することになります。極々稀にはプロパガンダ（とシークレット）だけで平和的に決着が付くこともないわけではありません。カードのプレイは3手先までの予約制なので、誰かに先制攻撃されると2～3手は遅れを取ることになるため、ダメだと思いつつも先制攻撃に走るのも人情なのです。
どれほど教育的でも公の場ではプレイしにくいですね。
プレイカードはブランク含めて100枚、人口カードは40枚入っています。

#核戦争　#B-70爆撃機