- SilicifiedZone Museum
- 2F 鉱石と鉱脈の標本
- キースラガーと緑礬 明延鉱山 2020-10-14
キースラガーと緑礬 明延鉱山 2020-10-14
キースラガー鉱石は、微粒黄鉄鉱の塊の石で、少量の黄銅鉱や閃亜鉛鉱、方鉛鉱を含むことがある。地味な鉱石で、あまり人気のある鉱物標本ではないと思う。
しかし、そんな石にも、いろいろと情報を含んでいるもので、なかなか楽しい石ではある。
明延の南谷鉱床は、明延鉱区の北の端にあるキースラガー鉱床。しかし、あまり知られていないが、鉱区の南端にもキースラガーが在るようで、少ないが見つかることがある。それが、この標本。
それを、半分に切って、構造が良く観られるようにした。白鉄鉱を含んでいたので、多く含む部分が分解して、硫酸鉄の鉱物、つまり緑礬を吹いている。
これ以上分解しないように、加湿して、保存しておこうと思う。保存容器の上にガラス板を置いて、湿度を一定に保つと、保存できると思う。お陰で、構造が可視化された。