- SilicifiedZone Museum
- 2F 鉱石と鉱脈の標本
- 珪化帯の鉱脈標本 明延鉱山 2020-10-07
珪化帯の鉱脈標本 明延鉱山 2020-10-07
だいたい、鉱脈と言うのは、中心より半分に割れる事が多いのです。鉱脈の中心には空洞が有ったり、亀裂が入って居たりして、一番弱い場所なのです。
この石も、やはり、鉱脈の中心部より割れたのでしょう。1枚目と2枚目写真は、一つの石を半分に切断した物です。そこで、この切断片を並べておくと、鉱脈の様子が分かる様になります。鉱脈の走行方向に垂直な縦断面、もしくは、鉱脈の傾斜方向に垂直な横断面の構造が見えてきます。
そこで、この石を写真のように並べて置くと、鉱脈の元々有った様子が分かる様になってきます。つまり、珪化帯と珪化帯に貫入した鉱脈の様子が見えてきます。この様な鉱脈部分は、あまり高品位な物は有りません。よって、ズリ等に残っている事が多いのでしょう。
この石は、珪化帯は主に閃亜鉛鉱と方鉛鉱、石英脈部分には、黄銅鉱と斑銅鉱体が有ります。