黄銅鉱 (chalcopyrite) 土畑鉱山 #0638

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岩手県内有数の銅山だった土畑鉱山の黄銅鉱標本です。

土畑鉱山では1900 年(明治33年)に畑平鉱床上部露頭が発見され、当初は湯川金山として採掘・製錬が行われました。金山の休山後、白土で銅鉱床が発見され、また畑平鉱床でも銅鉱床が見つかり、白土と畑平から1文字ずつ取って土畑鉱山と改称しました。 翌1916年(大正5年)に田中鉱業(後の糸平興産)が買収して本格的な採掘を開始、その後も鉱床の開発や近隣鉱山の買収が進められ、 昭和中期の 1959 年(昭和34年)に年間出鉱量は 172,000トンを上回り、およそ 700 名の従業員が雇用されました。 隣接する湯川に築かれた鉱山町は最盛期には人口約3,000 人を数えましたが、 1976 年(昭和 51 年)に資源の枯渇により閉山しました。

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