黒鉱 (kuroko ore) 古遠部鉱山 #0044

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相内鉱山の北西隣に位置した古遠部鉱山の黒鉱標本です。本標本のラベルにはAu 10.2g/トン、Ag750g/トン、Pb10.4%、Zn34,5%、Cu1.8%とありました。

古遠部(ふるとべ)鉱山は1960年(昭和35年)頃から三菱系の太平鉱業(後の三菱金属鉱業)により開発が進められた黒鉱鉱床です。銅、鉛、亜鉛、硫化鉄を産出し、銅精鉱は福島県いわき市の小名浜製錬所へ、鉛と亜鉛精鉱は宮城県栗原市の細倉製錬所その他へ送っていました。1976年(昭和51年)には古遠部鉱業が設立され、1979年(昭和54年)には粗鉱生産量 17万トン、従業員 290人を数えましたが、1986年(昭和61年)に高品位鉱量の枯渇や円高の影響により閉山しました。

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