AKIRA 鉄雄 ペイント
こちらの素体をペイントしました↓
https://muuseo.com/ReireiPaintArt/items/1692
ジョーカーの次に取りかかったのが、鉄雄。
塗りがいありそうー!なやつw。
早く塗ってみたくて堪らなかったです。
まず目が行くのは、臓器、ですね。
ここをとことん塗り込んでおき、そこから鉄雄に目が行った時に、さらに恐怖をプラス出来たらな。
と言うことで臓器ですが。
見れば見る程キモいw。
見本に従って、ある程度は臓器毎でカラーは決まりましたが、サーモンピンクの表現がなかなかうまくいかず、そこにかなりの時間を割いてしまった。
アニメ感も残しながら、でも折角の細かな造形生かしたリアル感も入れたくて、そのバランスが凄く難しかったです。
求められているのは、ホンモノの様な気持ちの悪い臓器、ではなく、アニメ感残る肉々しいピンクな臓器、だから。
私の場合、放っておくとどこまでもリアルタッチに行ってしまうので、ここで止めとくのがベストと判断。
臓器の中に、所々臓器ではない管、が見えます。
見えます、と言うか、血管ではなさそうな表現のモノ、と言う感じ。
メインとなる背中の管は、最初他の見本のようにグレーにしてましたが、最後に黒に変更したら一気に締まりました。
このフィギュアの核となるもの?は、きっとこの太い管なんじゃないかな、と思っている。
1ヵ所キメがあると映えますよね。
そして、気付かないかもしれない奥の所に1本だけ緑の管をワンポイント。
赤の反対色だし、緑が1本入ることでアニメ感アップした、と勝手に思ってます(ここ拘り)。
背中と胸の引っ張られている皮膚の辺りとかも、上手く塗れたのでとても気に入ってます。
臓器のあたりは、艶消しを身体メインでかけて、最後に臓器にだけクリアを塗ってあります。
鉄雄の顔は、恐怖そのもの、恐怖におののく表情、あまりのっぺりさせたくなかったので、敢えて影多め?なドライブラシタッチにしてみました。怖さ増したかしら。
靴は、ブーツだと思っていたら上履きだったので黒から白へ塗り直し。
一度薄くベタ塗りしてみましたが、やはり病院から抜け出して来たまんまの汚れた感じにドライ。
あとは、塗ってから気付いた部分。
爪!こんな小さいのに凄いですよね。
爪があるとないとでは全然違いますもん。
そしてその手も、塗ってみたら皮膚の下の骨まで感じる、凄いフィギュアです。
結局は好きなように進めさせて頂き、毎回おなじみの自己満足にて完w。
私の自由に塗らせて下さり感謝です。
二度とお目にかかることはないと思う貴重なフィギュア。
今まで、色々なリクエストに応え、出血ダメージバージョンやら怨念バージョンやらw、あとはキン消しでのベタ塗りなどにもチャレンジし、色々失敗したりしながらも、それを解決する為に考えた塗り方(自己流ですが)、今回はそれらが色々生かせて良かったし、やってきた事が無駄ではなかった、と思えた事が何より嬉しかった。
多分、2年前とかにご依頼頂いていたら、ここまで塗り込めなかったと思うので、今持っている私の全力を出し切った、そんな思い入れ深い作品、となりました。
たぶん、今回の以上に良く出来たフィギュアを手にすること、ないんじゃないか?と思ってしまう程、素体を見た瞬間から「驚き」と「塗ってみたい欲」を感じた、そんなペイント体験でした。
仕上がってみたら、手放したくなくなっちゃいましたもん(笑)。
ま、そうもいかないのでw、無事に納品。
世界には(世の中には)まだまだ驚きの見たことないモノ、あるんだろうなぁ。
これからも、"私が塗るとこうなる"の作品を沢山作り、皆様に楽しんで頂けたら良いなと思ってます。
ありがとうございました!
◼️ジョーカー↓
https://muuseo.com/ReireiPaintArt/items/1935
◼️アキラ↓
https://muuseo.com/ReireiPaintArt/items/1934
https://muuseo.com/ReireiPaintArt/items/1933