1988 ジャガーXJR-9 LM "Silk Cut"
手に入れたのはけっこう前だったと思いますが、出来の良さを気に入って購入した記憶があります。 トム・ウォーキンショー率いるジャガーは、前年のWSPCで圧倒的な強さを見せ、ポルシェ・ワークスが途中撤退したこともあって念願のタイトルを手にしますが、ル・マンでは勝てませんでした。 そして迎えたこの年。選手権のライバルはポルシェではなくメルセデスとなりますが、ル・マンでは“耐久王”ポルシェが復活します。 別に展示してあるシェル・カラーのポルシェ962Cを駆るハンス・ヨアヒム・シュトゥックがポールを獲得し、ポルシェの健在ぶりをアピールすると、5台出走という物量作戦に出たジャガーは、ドーバー海峡を渡って来た多くのファンのために、ポルシェと一進一退の攻防を繰り広げます。 天候の変化と共に、双方がトラブルで次々とマシンを失っていく過酷な展開となり、最終的には、シュトゥックの怒濤の追い上げをラマースが振り切って、ジャガーが31年ぶりの栄冠を手にします。 モデルは「Silk Cut」カラーがとても美しく、もう一台展示してあるスプリント仕様と同じくリアタイヤを覆うスパッツが特徴的でカッコいいです。 そして、スプリント仕様と違ってリアウィングが低くマウントされている点やヘッドライトが4灯化されている点などに、“ル・マン専用”を感じることができる、お気に入りの一台です。 #コレクションログ