東北新幹線40周年記念企画!200系模型の形式を学ぶ ~222形編~
初版 2022/08/29 23:10
改訂 2022/09/04 23:41
どうも皆様、6月23日に東北新幹線は開業から40年を迎えました。
TOMIXから発売されたE編成導入を前に今まで製品化されてきた200系模型を大まかに番台ごとに解説していこうと思います。
今回はついに最終回、222形の特集です。
(今回もメーカーごとの差異とかは省略します)
思えば200系も2013年の引退から約9年、デビューから引退まで様々な形態が存在するのでTOMIXから発売予定のE編成を前に今まで製品化されてきた200系模型を大まかに番台ごとに解説していこうと思います。
(今回は諸般の都合でTOMIX率が異様に高いです)
という事で盛岡(新函館北斗)・新潟寄り先頭車こと222形、200系の先頭車では221形より種類が多いのが特徴。
基本的に細かい形態差を無視すれば一通りの番台は製品化されています。
~0番台~(エンドウ・KATO・TOMIX・マイクロエース)
▲TOMIXの最新製品のE編成用222形0番台、今年のJAMで展示されていた試作品だがお店で展示品を見てもさほど変わらないのでほぼ量産品と見て良いだろう。
222形0番台は基本的に開業当初のE編成やその後240km/h対応改造された一部F編成の他、G編成や一部のK編成が連結している最もポピュラーなタイプ。
(余談だが一時的にH6編成につながっていた0番台も存在した)
しかし模型ではデビューから1年後にエンドウやKATOにTOMIXか製品化した後はエンドウがNゲージから撤退した以外はそのままの状態であった。
その他に200系唯一のスターターセット(90201)では一応高速対応車の0番台をプロトタイプとして製品化されており、現状加工ありきで0番台ベースのF編成を作るにはこの車両を使うしかないのが現状である。
▲TOMIXベーシックロットの222形0番台(画像手前)は塗装や台車回りが変更された他、高速対応改造車なので車端部にガイシが追加されている。
画像奥は92614の222形0番台で初期製品と同等の製品である。
▲分割併合TNカプラーを搭載した222形0番台(TOMIX)、連結可能な原型200系は2022年8月現在この製品のみの状況で1500番台K編成の製品化を切に願いたいところだ。
▲400系との連結状態、1993年当時は400系共々Nゲージの新幹線に革命をもたらした製品である・・・そろそろ1500番台K編成と共に400系も再び発売してもよいのでは、TOMIXさん?
そして1992年の山形新幹線の開業に合わせて自動分割併合装置を搭載した0番台が登場し、1993年にTNカプラーを搭載し400系と連結する物も登場した。
その後、2009年のマイクロエースの開業一番列車まで新たな製品化が無くちょっと運の悪い番台である。
結局、221形同様に晩年の姿を再現するには他製品からの部品を流用せざるを得ないのが現状である。
ちなみに先日TOMIXE編成が発売されてもその状況は未だに続く様だ。
~1000番台~(マイクロエース)
▲A-1594(マイクロエース)の222-1001、1000番台の製品は意外にもこのK41編成のみで、1000番台原型の製品は存在しない。
222形1000番台は0番台をベースに1983年に登場し、製造時から240㎞/hに対応している車両である。
しかし、その後1984年以降に後述の1500番台が誕生した結果3両のみの存在で、晩年はすべてがK編成に連結されていたこともあり秋田新幹線開業を前に自動分割併合装置を改造にて設置された。
現在Nゲージ模型ではマイクロエースの200系リニューアル(A-1594)のK41編成のみの存在である、マイクロエースの200系K編成は基本連結器カバーはモールド表現なので連結出来ないのが残念なところである。
この他に部品の組み合わせ次第ではTOMIXから発売された最新のE編成のボディを流用して原型1000番台を作る事も可能だ。
どのみち差異が少ない上に少数派のマニアックな編成なのでパッと見走らせてもその外見に気づく人は多くないだろう。
実際に連結されていた編成はE37編成→F1編成→K41編成とE38編成→F2編成→K42編成とE39編成→F3編成→K43編成のそれぞれ3編成だ。
~1500番台~(マイクロエース・TOMIX)
▲2021年にTOMIXから製品リニューアルされたリニューアル車の221-1509。
ライトも従来の製品に比べて格段に見た目が向上した逸品。
221形1500番台は1984年に1000番台の定員を1列増加させたマイナーチェンジ車。
TOMIXの200系模型だと現在のポピュラーなタイプである。
200系模型史においては2003年にマイクロエースからリニューアルK47編成とオリジナルF19編成が発売されたのだが両者のボディはほぼ0番台で製品化された為、側面の窓配置がまさかの0番台のままで製品化された為こちらはエラーである。
(細かいとこ気にする人は要注意)
結果的に厳密には2008年発売のK47編成の東北新幹線25周年記念号が初出と言ってもよいだろう。
その後2013年にTOMIXがK47編成の30周年記念号と200系リニューアル車をそれぞれ製品化、リニューアル車には勿論お得意の分割併合TNカプラーを搭載し400系やE3系との連結走行を可能にした。
(※K47編成はカプラーを搭載しない専用設計なのでそのままでは連結は不可能である)
一方で2015年にTOMIXから原型の1500番台F編成が製品化され、それからはやや入手が難しい状況にあったが2020年に製品リニューアルしてからは中古相場は比較的安定している模様。
実車においてはF編成と大半のK編成に連結されており、最後まで残ったK47編成もこの先頭車を連結している。
尚222形1000番台も巻き込んだ余談だが、リニューアル車ではK47編成以外の全ての編成の山側盛岡・新潟寄りの雪切室のルーバーが撤去されているがマイクロエース・TOMIX共々省略されている為1000番台はエラー、1500番台はK47編成のみと言った状態に。
これはおそらくオリジナル200系と側面金型を共有している為こうするしかなかったのは221形と同じ運命にあった・・・。
~2000番台~(TOMIX)
▲TOMIXの2000番台の222-2001、画像は晩年タイプ(98603)だが旧製品とは造形面では大きな変更は無くライトも実車とは異なるツリ目だ。
2000番台は1987年に増備する際に不足する先頭車を補う為に登場した車両で、2両のみの存在。
F58編成とF52編成にそれぞれ連結されていたのだが、後に両者はH編成(F58→H4・F52→H3)に編入された結果H編成のイメージが強い番台でもある。
「H編成=2000番台」と言うのは完全に間違いでは無いが、それ専用車でない事は注記しておく。
模型では現在に至るまでTOMIXでのみ製品化されてない他、現行品(98603)のライトもツリ目のままである。
余談だがTOMIX98603ベースでH編成をやるならH4編成が無難でオススメだ。
225形編で紹介したがH3編成には11号車の問題もあるし、H4編成ならモノクラス12連も組めるので色々楽しめるのである。
~200番台~(マイクロエース・TOMIX)
▲TOMIXから発売されたツリ目問題が解消された200番台(222-206)、ライトの見た目もスリムになり2000番台より精細な見た目になった。
2000番台の登場から1年後の1988年に中間車から改造によって誕生したのがこの番台、編成によっては91年~92年に改造された編成も存在する。
先述の2000番台との見分け方は基本的に側面の東京寄りの扉の位置が226形や0番台と同じ位置な事やそもそも座席が1列少ない分窓1個も少ないのがポイント。
基本的にピンストライプのF編成に組み込まれ、その後201~204はH編成に連結されているがこちらは模型化されること無く現在に至る。
模型化されているのは91年~92年にかけて誕生したピンストライプで帯がオリジナルタイプのF編成(F5・F40・F8)に連結されているタイプである。
221形200番台はマイクロエースから2006年に晩年のF8編成が製品化されて以来製品が無く、希少価値の高い200系製品だったが2020年にTOMIXが1500番台を製品リニューアルの際に同時に製品化した。
その際2000番台で長らく問題であったツリ目が修正されたりエポックメーキングな製品ではあったもののそれ以降は新規製品は無い。
その内TOMIXが200番台H編成を出してくれる事を切に願うばかりだ。
という事で最後は222形の各番台の基礎知識的な解説をさせて頂きました。
200系は基本番台の構成こそシンプルですが、派生番台や改造車が増えていくうちに複雑な構成になる車両が多くG編成やK編成などはその番台が無いと編成が組めないなんて事態もよくありましたが、最近では一部メーカーも改造車等のフォローされる様になり、代用だらけの以前よりはマシになりました。
今後も200系新幹線の模型の種類が増えていく事を切に願うばかりです。
以上、七回に渡る長い記事を読んでいただきありがとうございました。
~目次~
第一回(221形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/111
第二回(226形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/112
第三回(215形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/113
第四回(237形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/114
第五回(249形・248形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/115
第六回(225形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/116
次は別の緑の新幹線の詳しい遊び方を動画かモノ日記でやるか思案中です。
それではまた、次回。
#東北・上越新幹線40周年記念特集
あさこま(K21,R21ファン)
200系とE3系が特に好きな人(K21,47ファン)、フォロバは気まぐれです。
新幹線模型を中心に集めては走らせる、そういったやつです。
この他にSUPERGTやアニメ等の趣味を少々・・・ですね。
https://www.youtube.com/channel/UCjAlDY7xYpk1qexlUQreKZg
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