東北新幹線40周年記念企画!200系模型の形式を学ぶ ~225形編~
初版 2022/08/11 14:18
改訂 2022/09/03 20:12
どうも皆様、6月23日に東北新幹線は開業から40年を迎えました。
TOMIXから発売予定のE編成を前に今まで製品化されてきた200系模型を大まかに番台ごとに解説していこうと思います。
今回はその6回目内容が濃く種類も多い225形の特集です。
(今回もメーカーごとの差異とかは省略します)
開業以来長らく各編成奇数号車に連結され、年を追うごとにバリエーションが増えてモデラー泣かせな迷車も揃う225形です。
~0番台~(エンドウ・KATO・TOMIX・マイクロエース)
▲KATOの225-0、画像は後年のE7編成の物で基本的な設計は初期製品と大差無い。
225形0番台は開業当初のE編成やその後240km/h対応改造された一部F編成の他、H編成にG編成や一部のK編成が連結している最もポピュラーなタイプ。
この他に改造種車に使用され別番台に生まれ変わった車両も存在する。
模型ではまず基本型のE編成やG編成に使用されるオリジナルタイプはエンドウ・KATO・TOMIX、そして2009年10月のマイクロエースの開業一番列車とそれぞれ製品化されてはいるが、TOMIXは現状80年代に製造した初期製品でKATOも製品リニューアルしたものの基本設計は製品化当時と変わらずそのままの状況が続いている。
とは言え、2022年秋に製品化されるTOMIXE編成が新規ボディで製品化されることになりようやく近年の水準のレベルに達した製品が登場することになる。
▲TOMIXの240km/h対応車(92641)、高圧引き通し線の位置は226とは反対側に。
そして後天的に改造による240km/h対応車、こちらはTOMIXとマイクロエースのみの製品化で、TOMIXが2000番台セット(92625)で最初に製品化した。
その後K編成旧製品(92641)でも製品化された他、2016年に製品リニューアルしたH編成(98603他)がある。
一応TOMIXH編成の製品リニューアルで新規に屋根を作り直したことから98603等のH編成現行品に関してはパンタカバー等を駆使する事により0番台中間車の晩年タイプも再現可能になった。
(余談だがこの屋根をF編成などに流用することにより、226形同様に現行ボディのオリジナル塗装車でも0番台240km/h対応車が作れなくは無い・・・偉くコスパは悪いが)
一方マイクロエースからもラウンドノーズピンストライプのF52編成が唯一のマイクロエースでの0番台240km/h対応車の製品として製品化されたが車端部のガイシの位置が1000番台の位置なので微妙なエラーが発生したりと今ひとつである。
~400番台~(エンドウ・KATO・TOMIX・マイクロエース)
▲エンドウの225-400、金属製ながらしっかりと製品化されていたところはTOMIXとは異なる。
225形400番台は社販準備室を備え、基本的に1編成に1両が連結される車両だ。
開業当初のE編成やその後240km/h対応改造された一部F編成の他、H編成に一部のG編成が連結している他、改造種車に使用され別番台に生まれ変わった車両も存在する。
模型ではまず基本型のE編成やG編成に使用されるオリジナルタイプはエンドウ・KATOのみが製品化し1980年代当時はTOMIXはまさかのスルー、一方マイクロエースが2009年10月に開業一番列車で製品化し3メーカーがそろったのであった。TOMIXは2022年秋に製品化されるTOMIXE編成が新規ボディで製品化されることになりようやく近年の水準のレベルに達した製品が登場することになる。
(2016年のH編成製品リニューアルでの400番台高速対応車は後述)
▲TOMIXの240km/h対応車(98605)、400番台高速対応車は未だピンストライプのみ製品化されている。
225形0番台同様に400番台にも高速対応車が存在する、こちらはマイクロエースからラウンドノーズピンストライプのF52編成の製品化で2013年11月に初めて製品化された。
一方TOMIXもこのピンストライプ塗装のH編成で2016年に製品化しており、こちらは晩年のH編成が再現できる様にパンタカバーも用意された。
TOMIXもマイクロエースもピンストライプ塗装が唯一の400番台240km/h対応車の製品である。
余談だがマイクロエースは端部のガイシの位置が1000番台の位置なので微妙なエラーが発生したりと今ひとつでなのも0番台同様である。
~1000番台~(TOMIX・マイクロエース)
▲TOMIXの225-1000、TOMIXではリニューアル車から1000番台屋根が誕生した。
(画像はF編成の物)
225形1000番台は0番台をベースに1983年に登場し、製造時から240㎞/hに対応している車両である。
0番台同様に改造種車に使用され別番台に生まれ変わった車両も存在する。
現在Nゲージ模型ではマイクロエースの200系F19編成とリニューアルK47編成が初出で、それが2003年5月のこと。
その後TOMIXが2013年2月に東北新幹線30周年記念号セットと3月にリニューアル車が、その後は2015年3月にF編成が製品化された事により200系製品での主流番台となった。
~1400番台~(マイクロエース・TOMIX)
▲2013年にTOMIXから製品リニューアルされたリニューアル車の225-1400。
400番台共々TOMIXではここまでずっと製品化がされなかった番台でもある。
225形1400番台は400番台の新製時から高速対応されたバージョンで400番台同様に改造種車に使用され別番台に生まれ変わった車両も存在する。
模型史的にはマイクロエースの200系F19編成とリニューアルK47編成の2003年5月が初出で、その後TOMIXが2013年2月に東北新幹線30周年記念号セットと3月にリニューアル車、その後は2015年3月にF編成が製品化された流れは1000番台同様である。
余談だが、TOMIXで社販準備室付の225形が製品化されたのはこの225形1400番台と改造車の225形490番台のリニューアル車が初の事例であった。
(尚、どうでも良い話だがK28~K30を組成する際に余りがちなのがこの車両だったりする)
~200番台~(TOMIX)
▲TOMIXの200番台、画像は晩年タイプを再現している為パンタカバーを装備。
225形200番台はH1・H3~H6編成の248形と237形で供食設備が重複している関係でそれを解消する為に237形から改造された車両。
(H6編成のみ1000番台が種車の為盛岡寄のドア横の電話室窓が存在しない)
模型化されていないがH2編成では225-211という210番台も存在する。
模型ではTOMIXが2016年にH編成製品リニューアルの際に同時に製品化したのが唯一の例で、今後もKATOやマイクロエースがH編成を製品化しない限りこの状態が続くと思われる。
H編成オリジナルの番台なので他に使い道がないのもバリエーションが増えない理由の一つ。
~100番台~(TOMIX)
▲TOMIXから発売H編成の225形100番台、画像はH4編成で製品通りかつ実車通りである。
225形100番台はG45編成のモノクラス編成組成の際に編成内の車掌室不足に対応する為225形400番台から改造されたやや特殊な経緯で登場した番台。
その後H編成の編成内のグリーン車が過剰であったことから入れ替わる際に追加で400番台・1400番台から追加改造された物も存在し、模型化されたプロトタイプもこのタイプである、余談だがH6編成は215形改造の225-111という225-110番台が連結されている。
模型史ではTOMIXが200系H編成の製品リニューアルの際に製品化した事により登場した。
現状H3編成とH4編成のみの製品化が続く晩年H編成だが、実は製品そのままでは厳密に再現できるH編成はなんとH4編成のみだったりする。
というのはH3編成の225-102は1400番台を種車にしている関係で高圧線の位置が異なる、その為製品通りの部品では再現できないのである。
(我が家のH3編成はパンタカバーと屋根を別途調達したおかげでエラー解消しました)
余談だが、この番台はどうもモノクラスとは妙に縁があるようでH4編成の12連モノクラスを組成する際にも重要な車両である。
基本的にH編成オリジナルに近い番台なので他に使い道がないのもバリエーションが増えない理由の一つ。
(さすがにG45編成モノクラスを売ろうというマニアックなメーカーはいないだろう)
~490番台~(TOMIX・マイクロエース)
▲マイクロエースが初出の225-490番台、画像はK41編成の225-497で2番目の製品。
225形490番台はK編成専用の改造車でK1・K4・K6・K8~K10編成の7号車に連結されていた237形0番台・1000番台を1992年9月以降に普通車に改造されたのが最初。
その後1994年以降に秋田新幹線開業に合わせたK編成増発の為にF編成時代に追加改造されたグループも存在し、結果的に17両になり改造車の中では最多両数を誇る。
(491からスタートしたが結果的に500番台に突入した車両もある)
模型では2003年5月のマイクロエースのリニューアルK47編成が初出でその後同社のK41編成(A-1594)・K47編成の東北新幹線開業25周年記念号(A-1596)とマイクロエースの独壇場であったが2013年2月にTOMIXが東北新幹線30周年記念号を、同年3月にリニューアル車を発売した。
この490番台はK編成組成の際の重要な車両でこれが無ければ晩年K編成を名乗れないレベルの物である。
マイクロエースでは1000番台のみだが車両の形態は実際にはK41~K43編成に連結される盛岡寄りのドア横にある電話室の窓がある物を製品化してしまった為、K47編成ではエラーだったもののK41編成ではそれが正解となるという珍事も発生した。
一方TOMIXでは最初から電話室窓が撤去されたタイプを製品化している為、K44編成以降で正しい物が再現できるのでマイクロエースとTOMIXで綺麗に棲み分け出来ている。
こちらも現状ではK編成&リニューアル車オリジナルの番台である為バリエーションが増えにくいのが現状だが、TOMIXが長いことK44編成~K51編成タイプのオリジナルK編成の製品化をサボっている為、オリジナル塗装の490番台が再び入手しやすくなる時が来るのを心から待っているのが現状である。
という事で今回は種類も豊富で長い、なが~い225形の各番台の基礎知識的な解説をさせて頂きました。(これが今回特集最大の山場だと思ってたり)
次回はようやく最後の222形、紹介の大半は221形と重複するとは思いますが、222形特有の特徴もあるので宜しくお願いいたします。
それでは、また次回。
~目次~
第一回(221形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/111
第二回(226形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/112
第三回(215形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/113
第四回(237形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/114
第五回(249形・248形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/115
第七回(222形):https://muuseo.com/K21_47Fan/diaries/117
#東北・上越新幹線40周年記念特集
#今日の我が家の新幹線
#あさこまの雑記
あさこま(K21,R21ファン)
200系とE3系が特に好きな人(K21,47ファン)、フォロバは気まぐれです。
新幹線模型を中心に集めては走らせる、そういったやつです。
この他にSUPERGTやアニメ等の趣味を少々・・・ですね。
https://www.youtube.com/channel/UCjAlDY7xYpk1qexlUQreKZg
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