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GT-Rレーシング(高橋国光車)
どれほどの数のドライバーが、バックミラーに映るこの鬼面におののいたのでしょう。そして、走り去るテールを眺めて歯ぎしりしたのでしょう。
ハコスカレーシングは日産レーシングの第1期黄金時代の立役者であり、搭載されたS20型エンジンは日産に吸収されたプリンス自動車の最後の誇りでもありました。
そして、高橋国光さん。ホンダで2輪世界GPを初めて征し、マン島TTで九死に一生を得た後は、4輪レーサーに転身。記念すべきハコスカGT-R50勝目のドライバーでもあり(全車ラップしての勝利だったそうです)、まさに日本のモータースポーツ発展とともに歩んできた方です。個人的にはハコスカならクニさんで決まりですね。
さて、このモデルはロールバー、車外にぶら下げたオイルクーラー、低めにセットされたステアリングと、当時のレーシングマシンの様子が良く分かります。キャッチコピーだった「愛のスカイライン」を象徴するハートマーク、三ツ矢サイダーと岡本理研ゴムがスポンサーというのも興味深いですね。
#スカイラインGT-R