MP-27 「サイバトロン警備員 アイアンハイド」

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MP-27「サイバトロン警備員 アイアンハイド」

ビークルのモチーフがスーパーカーやレースカーのような派手なマシンではないため、
なかなか「実車」を絡めたリメイクでは参戦しづらかったアイアンハイド。
マスターピースではついにオリジナルと同じチェリーバネットに変形するアイアンハイドが発売!
まずはこれだけで嬉しいですね。

全体的にしっかりした造りで、変形ギミックもとても凝った仕様ながら
無駄に複雑・・・といったわけでもなく変形させていて楽しいアイテムです。
特にパネルを使った脚部の形状の再現は驚きました。
関節部も動かしやすく、高額商品ながらとても弄りやすかったです。
このバランス感は本当にすごいと思いました。

ただしどうしても気になるのが「腰に付いたビークルのガワ」と「全体的なプロポーションの悪さ」です。
ガワに関しては試作の画像が出回った時から最大の不満点として非難を浴びました。
多少のアレンジや変形を考慮した際のパーツ位置の違いはそこまで気にならないのですが、
今回のアイアンハイドの腰パネルはデザインがシンプルかつ、腰部がシルバーなのに対して
ガワパーツが赤いためとても目立ってしまい、どうしても気になってしまいます。
もう少し処理の仕方があるのでは?と思ってしまい、この部分に関しては
マスターピースシリーズでこんな「妥協」をしてしまうのか!という風に見えてしまい本当に残念。

加えて、そのガワパーツも一因をかっているプロポーションの悪さ。
途中でも書きましたが、各パーツはどれも素晴らしく、変形のアイデアも秀逸なのですが、
それらが合わさったときになんとも言えない不協和音を生み出しているように見えます。
今後、チェリーバネットに変形するマスターピースアイアンハイドなんて出ないだろうな・・・
という中で、どうしてもこのロボットモードのデザインが自分の中ではアイアンハイドの決定版にならず
それゆえに評価が難しくなってしまいます。

ワンボックスカーから変形するロボット玩具のマスターピースシリーズ、としてだけで見るなら
クォリティやアイデア、遊びやすさ等々・・・とても素晴らしいと思いますし、その部分は気に入っています。
ただ、「アイアンハイドのマスターピース版」となるとそこにどうしても「思い入れ」の要素が入ってしまうため、
違う視点からの評価が混じってきてしまい、素直に褒められないというジレンマが出てきます・・・。
不満な部分が「もうちょいで何とかできるのでは・・・」と思える箇所ばかりなので、そこだけがとても残念でした。

http://departuretime.fuyu.gs/18_masterpeace/MP27_IRONHIDE-1.html

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