知的な遊び　【推理ゲーム】

これは【昭和４９年】の本だが古本屋で見かけ購入。　なかなか面白かった♪　推理的な要素もさることながら、男女の事情❤️ネタが（笑）

🌻Ｑ１.

ゴロー君とＡ子さん、どちらも好き者の夫婦です。　しかしＡ子さんは１日でも男に抱かれないと我慢出来ず、帰りの遅い旦那のゴローが仕事中の昼間に主婦売春をしていました。　

ホテル代はお客持ちで御礼が３０００円（この頃の相場）。　趣味と実益を兼ねていました。

ゴローはゴローで会社の金をチョロまかし、仕事中に娼婦相手に相場の３０００円を払って楽しんでいました。

たまには女房にサービスしなきゃと誘い、ホテルで久々に２人共に最高に燃えました。　なのにホテルを出る際、お互い凄い剣幕で最悪のムードでした。　何故でしょう?

🌻Ｑ２.

老齢に差し掛かった隼五郎社長は憂鬱な日々を過ごしていた。　彼の妻は４０才も歳の離れた若い女で、調べたら浮気をしていた。　しかし自分では若い妻を満足させてあげれずモヤモヤしていた。

１人で家でウイスキーを飲んでいると、ピストルを構えたサングラスの男が堂々と入って来た。殺し屋である。　　買収を持ちかけたが「俺はプロでね。依頼主の奥さんを裏切っちゃあ、この世界じゃ信用を無くすからそれはできねえ」と。

「そうか。やはりアレに頼まれたか。　じゃあこれが末期の酒って訳か。君も飲まないか?」　　「そうだな。じゃあ１杯貰おうか。グビグビ。　ふう〜美味いな♪」

「良かったら世界最高級のワインが金庫にしまってあるがどうだね?　私は後数分の命だからもう飲めない。グラスを交換しよう」

ウイスキーを飲んだグラスを受取り、壁の隠し金庫から取り出した世界最高級ワインをワイングラスに注いで殺し屋に差し出した。

「本当か?　じゃあ１杯貰おう。　グビグビ。　こりゃあ確かに美味い!!　　…ではそろそろ死んで貰おうか。　ブシュ!💥ブシュ!💥」

サイレンサーの拳銃が火を吹き隼五郎社長は絶命した。　殺し屋は後始末を確認、ワイングラスを持ち帰り証拠を残さなかった。

だがまもなく殺し屋と依頼主の若い妻は逮捕された。　何故犯行がバレたのだろうか?

🌻Ｑ３.

レイレイ子、略してレイ子は若くて綺麗、おまけに大金持ちのお嬢様であるが、浮いた話もない。　実は彼女は盗癖があり、気が付いたら目の前の何かを盗むという病気。　

街の誰もが彼女の盗癖を知っているので、万引きしても店が後からレイ子の家に請求、家の者が支払うという図式が当り前になっていた。

だが、そこに目を付けたのが窃盗団の親方ハヤブサゴロー。　レイ子を拉致し「sat宝石店で【fantaの涙】と呼ばれるダイヤモンドを盗んで欲しい。　アンタは盗癖の病気で有名だから罪には問われねえさ♪　しかもお礼に５０万円やるよ」

レイ子「イヤです!!　自分でも死にたい位に嫌な病気です!!　これ以上盗みをしたくありません!!」

ハヤブサゴロー　「断ったらアンタも家族も殺らなきゃあならねえ。　どうだい？　盗みをやるなら『私の一存で盗みました』と一筆書きな。　ほら、俺の万年筆を貸してやるよ♪（ホントは盗んだ後は海外に高跳びするし、５０万円なんか払わねえんだけどよ♪）」

レイ子はイヤイヤながら家族の安全を考え一筆書いた。　そして指示通り店でダイヤモンドを盗み、ハヤブサの子分に手渡した。

まもなく警察がレイ子の家にやってきて、「さ、盗んだダイヤを出しなさい。　貴女は病気なんだから返せば罪にはならない」

レイ子は一部始終を説明を話した。が、彼女の盗癖は有名であるし、ハヤブサに強制的に犯行を指示された事を証明出来ない。　苦し紛れの言い訳としか受け取られない。　思わずレイ子は泣き出してしまった。　

涙を拭おうとポケットのハンカチを出そうとした瞬間ある事に気付き、警察に話した。
めでたくレイ子の無実は証明されたのだが、決め手は何だったでしょう?

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