横山光輝 【闇の土鬼】 全5巻

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【闇の土鬼】(やみのどき)

横山光輝マンガの大好きな作品で、小学生の頃に少年マガジンで連載していた。

《あらすじ》

とある貧しい山村で間引きされる運命の赤子が居た。何度埋めても土中で泣き、焦って埋め直そうとしたクワが赤子の目に当ったが、通りがかった謎の男が引き取った。

それから十数年経ち、徳川幕府も三代目・家光の江戸時代。 剣術道場の父子…白髪の道場主と片眼の息子は深夜に入ると、剣や槍や弓とかの【表の武芸】に対し、特殊な武器を用いる【裏の武芸】の修業をしていた。

道場主と片眼の息子…その昔、間引きされかけた赤子(土鬼と名付けられた)と、その子を引取った男。

ある日、土鬼が留守中に道場が5人組に襲われ相打ち。 虫の息ながら父は老人の変装を解きながら土鬼に真相を告げる。 

「奴らは【血風党】で、腕の立つ武芸者ばかりが集められ、山奥で裏の武芸を仕込まれ、関が原合戦や徳川に都合悪い者たちを葬りさってきた。  しかし太平の世になり存在価値が薄れたが、血の味が忘れられない殺人狂の集団になってきて、そこで自分は脱党し追手から逃げていた」と。

そして「殺人は嫌いだが、裏の武芸は魅力的だ。 お前は類稀な生命力と天性の素質がある。 どうか完成させてくれ・・・」とも。

土鬼は父の遺言と自分の願望とで、【血風党】と、その首領の無明斎に戦いを挑む旅に出る・・・

こういうの描かせたらやはり横山光輝は最強だと思います。  指だけで石を弾いて相手の身体にめり込ます≪霞のつぶて≫(6枚目画像)は本当に可能だと思い練習したものでした。 七節棍も造って練習したかった。(2枚目画像)

この作品、【癩病】(らいびょう)という表記が出てきます。 当事は(なんか大変な病気なんだな)位の認識で、後にハンセン病という事を知りましたが、当事者への配慮か自主規制なのかでいつ頃からか、単に「病」だか「病気」と台詞が換えられている(絵はそのまま)。

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