【死神】　　横山光輝

未単行本収録の短編集。

【殺し屋稼業】（1968年）　…凄腕の殺し屋のあっけない最期とは?

【なぞのフォート】（1968年）　　…プロカメラマンが偶然収めた老人転落死寸前の１枚から、話は意外な展開に。でもこのネタは数年前の【特だねベル子さん】にあったな。

【チャンピオン】（1968年）　…若きプロボクサーに、強い男から次の強い男へと渡る妖艶な女が付いた…

【あの麻薬を追え】（1968年）　…日本で暗躍するスパイ組織の調査に、腕利き秘密情報部員２人が向かったが…

【死神】（1968年）　…家賃滞納で立退き間近の売れない小説家が、東京郊外で超格安の朽ち果てた洋館一軒家を見つけて観に行った。
空家の筈なのに、中の１室には時代錯誤な服の小柄な老人が鬼気迫りながら、金づちと釘で山積みされた各種の名簿の名前に穴を開けていた。数日間調べると、連日に死んだ人間は穴を開けられた人だった!　いったい老人の正体は?

【爆音】（1969年）　…レース中のレースを思うがままに組み立てる凄腕レーサーが、某自動車メーカーに雇われ来日。その目的とは?

【汚れた勝負服】（1968年）　…才能ある騎手に急にスランプが訪れる。彼が乗ると優秀な馬でも勝てない。　妻の父は馬舎主。　すへは妻の弟の陰謀で勝てるレースも勝てない様になっていたのを調べ上げ、義父や妻や犯人の義弟の前で証明。　和解し一件落着。…しかし裏の裏ではさらなる陰謀が…

【黒い噂】（1969年）　…若きトップ屋が、倒産の噂で業績ガタ落ちの証券会社に目を付け、秘書の女に近付き男女の関係になり情報収集。他にも地道な調査活動でその証券会社の危機を救う!　…救うがちゃっかり大金もせしめる♪

【千里眼ストーン】（1973年〜）　…雪山で遭難しかけた少年が不思議な石を拾う。それはある条件下では人間に予知能力をもたらし、身体の弱った人間は３倍の速さの回復力、アスリートなどはたちまちスーパーマンの様な記録!

☆古さは否めないが、サッサッサッ!とテンポ良く読める横山光輝の本領発揮な１冊でした。

🌻【汚れた勝負服】…気分転換に観た競馬にハマり、やがては複数頭の馬主にまでなった横山の着眼点が素晴らしい。競馬はさっぱり知らない・解らない僕にも読めた。

🌻【死神】…デスノート的な要素タプーリだが、まあこの手のネタは随分前からある。あるのだが、やはり面白かった♪　人間はどうやら他人の運命が気になる動物らしい（笑）

🌻【黒い噂】…最近は『トップ屋』は死語?なのか聞かないが、昭和大好きな僕（笑）　そして組織に属さず一匹狼で地味な活動、一転して大勝負で大金ゲット！な生活はサラリーマンからしてみたら憧れます♪

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