【闇の顔】他４作品収録　横山光輝

【闇の顔】

１人の新聞記者が白昼人混みの中で刺殺された。たった１人の身内の弟は、自力で犯人とその黒幕の代議士を突き止めた（その代議士の汚職を追っていた）が逆に拉致され、人里離れた山奥の地中の今は使われていない土葬の部屋に閉じ込められる。何日間もかけて暗闇と孤独と飢えと闘い脱出出来たのだが、恐怖と穴掘りで指先はボロボロ、老人の様な顔と白髪になっていた…

【黄金墓場】

１人の漂流者が隠し持っていた地図。死ぬ間際に残した「黄金の墓場…海に眠る…巨万の秘宝」の言葉に数名が宝探しに出るが、そこには…

【偽りの偶像】

会長の目に止まった若手キックボクサー。好試合が組まれ、チャンピオンになる。彼女も居たが、同時に会長の親戚筋の若くて綺麗な美女とも男女の関係となる。
しかし数ヶ月後に会長に呼ばれ、次の有望な新人に八百長試合で負けろと命じられるも拒否する。再び前王者と試合をするがボロ負けし、朦朧とする意識の中、自分は作られたチャンピオンで、何もかも失う事を知る…

【ぶっそうな奴ら】

車の運転、射撃、金庫破りのプロがいきなり命がけのテストを受けたが全員合格。計５人による現金輸送車強奪計画は始まった…

【偏愛】

田舎山奥の駅に『かね』という名の老婆が着いた。駅で昔仕えていた家のお嬢様と偶然出会う。そのお嬢様が幼い頃からずっと周りの世話をしていたのだ。

『かね』は心配でたまらなかった。昔からお嬢様を虐めた悪ガキや、折檻した父親、結婚相手が次々と事故死や不審死を遂げる。
今また再婚相手の化学者に生命保険がかけられ、青酸カリが紛失していたからである。

◎しかし、まさかのどんでん返しな結末が!短編ながらなかなか面白かった!

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