Ilvaite イルバイト(1)

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約55%の酸化鉄を含むため、真っ黒で透明感がなく、弱いながらも磁力がある。
粒状ないし柱状の結晶をするご、1個の大きさは数cm有れば大きい方で、普通は数mmの大きさである。
針状のこともあり、それが銀星石のように放射状に集合することもある。

1806年イタリアのエルバ島(Elba)で発見されたため、イルバイトと名付けられた(Elbaのラテン語名はIlva)。
最初はフランスとプロシアの間に起きた「イエナの戦い」にちなんで、イエナイトと言う名前が付けられていたが、負けたプロシアにとって不快な名前である事から名前を変えられた。
当時、エルバ島はヨーロッパで人気の鉱物産地で、中でもペグマタイト中に産出する紅電気石は有名で、この島にちなんで「Elbaite」と名付けられた。
エルバ島は2つの鉱物名になった珍しい例である。

外見がタールや石油類を蒸留した後にできるピッチと呼ばれる黒い固形物に似ている事から、「ピッチ状鉄鉱石」と呼ばれる事があるが、鉄の含有量が少ないために鉄の原料には利用されない。
「Lievrite」とも言う。

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