Heliotrope ヘリオトロープ(1)

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玉髄の中で、暗緑色に赤色の斑点が散らばっているものをヘリオトロープと言う。

緑色は緑泥石やセラドン石などの微小な内包物によるもので、赤色の斑点は不純物に酸化鉄を含んでいるためである。

和名の「血石」は、表面に散らばる赤色の斑点が血のように見える事から名づけられた。
英名は赤色の斑点が太陽の影響によるものと考えられたために「太陽の方を向く」と言う意味のギリシャ語から名づけられた。
ブラッドストーンと呼ばれることもある。

中世、血石はキリストが十字架に架けられた時に、足下にあった石にキリストの血がかかって出来たと考えられていた。
古代エジプトでは、血石の粉末を止血剤に使用していた為に、戦場へ向かう戦士の御守りとされたり、血石を持つとその人の姿が見えなくなると信じられていた。

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