Apatite アパタイト(1)

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燐酸カルシウムに弗素が加わったもので、正確な種名としては弗素燐灰石(Fluor-apatite)と言う。
弗素の代わりに塩素、炭酸基、水酸基を主成分として含むアパタイトもあり、それぞれ独立した種類になっている。
人間を始め、動物の骨や歯は、水酸基の多い水酸燐灰石が主成分になっている。

弗素燐灰石と塩素燐灰石は金属鉱床中、ペグマタイト中などに産出する。
どちらかは肉眼的に決められないが、塩素燐灰石は稀である。

水酸燐灰石や炭酸燐灰石はグアノ(鳥類の排泄物が集まったもの)など堆積性の燐灰石鉱床を作り、肥料に利用されるが、結晶はなく、塊状である。

元来無色・白色だが、マンガンなどの微量成分により種々の色を持つ。
六角柱状で先端が水晶より低く尖っている結晶が普通であり、ついで六角板状が多い。

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