マクラーレン・メルセデス MP4/11

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マクラーレンでのフル参戦3年目。前年最終戦のクラッシュの影響があったのか、前半戦は予選でクルサードに後れをとる姿もあった。だが結果はポイントでは31対18とリードし、ランキングは5位だった。完走13回、入賞12回、表彰台4回と安定していた。MP4/11はニール・オートレイとアンリ・デュランの設計。フロントのグリップが不足していて操縦性が過敏だった。中盤戦からはショートホイールベースのMP4/11Bを投入して成績が上向く。だがダウンフォースの必要なコースではセンターウィングを取り付けて走った。またエンジンのトラブルは極端に少なく、信頼性をしっかり確保していた。そして1974年から続いたマルボロの契約が終了。日本をF1熱狂時代に導いた赤白のマルボロカラーはこの96年で終わりを迎えた。

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