Asia in Asia Live at 武道館 1983 / エイジア

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ASIA in ASIA
   Live at the Budokan Tokyo 1983

エイジアの初来日時のライブ映像と音源を収録した2CD+1Blu-rayのボックスセット。
来日直前にヴォーカル/ベースのJohn Wetton が情けないことに酒の飲み過ぎでクビになり、その後釜がGreg Lake というこれまた芸の無い人選でどうなる事かと心配したが何とか形にはなり、しかもこの面子でのライブはこの日本公演のみという事もあって逆に貴重な記録になっている。でもやっぱりWetton を見たかったな。
今回の来日公演での最大の目的はMTVによるアメリカへのライブ生中継で、これが向こうのプライムタイムに合わせて12月7日の昼間に行われた。当時の記憶も随分と薄れてしまっているが改めて記録や記事を見てみると、私が見たのは7日の夜。当日に昼夜の2公演を行なっていた事になる。新聞のテレビ欄でTVKで生放送をしていたのは記憶しているが、この日2公演していたのは完全に忘れていた。ここで今回のボックスセットの内容を確認すると、前日の6日のライブ音源も収録されており、開演前には翌日の本番と同じMTVリポーターの辿々しい日本語のアナウンスが聞かれセットリストは全く同じ。つまり6日のライブはゲネプロであったのが明らかだ。一方で7日夜のライブでは曲順、曲目が変わっていて、僅か1時間ほどで終わってしまった放送用ライブとは異なり1時間半は続いて良い意味で力の抜けた演奏だったのかなと今にして思うが、Greg Lake は急遽の加入だっただけにリハーサル不足というか何となく一人浮いていた感は否めなかった。でも演奏自体は悪くなくて十分に楽しめたライブだったし、今回のCDやBlu-rayを聴いてもその感想は変わらない。Steve Howeって演奏中にこんなに動くのかと思ったのを思い出したし、何よりステージを見て最初に驚いたのがドラムスの後方にズラリと20台ほど並べられたキーボード群。それを走り回って操るGeoff Downes がカッケーな〜!と強烈に感じたのも思い出した。
それからこれは何処にも誰も書いていないのだが、7日夜ではGeoff Downes のキーボードソロの後、「今夜は皆んなからのスペシャルリクエストに応えるよ」と言ってステージ下に置かれたアップライトピアノで「ラジオスターの悲劇」を弾いた。はっきり言ってこのイントロが流れた瞬間がこの日で一番印象的だった。エイジア結成当時には各メンバーの過去のレパートリーは演奏しないと明言しており全く期待していなかった中での事だっただけにこれは嬉しいサプライズだったのを鮮明に覚えている。もしかしたらこの日だけのサプライズだったのかもしれない。それからアンコールはDon’t Cry だったがこれも6日と7日昼には演奏していない。7日夜と8日の武道館さらに大阪公演の音源を探しても見つからないが、どうしてかなぁ。ちなみに、7日夜の隠し録りテープなら手元にあります😜

Only time will tell
https://youtu.be/ay5ASgfr1YU?si=ICXrzp5NyCcYcoJF

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