ピチカート・ファイブ&コレクターズ プレゼンツ「ナック」

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【レディメイドな時代〜渋谷系は音楽だけではなかった】
 渋谷系といえばピチカート・ファイブやフリッパーズ・ギターに代表される音楽を思い浮かべると思うけれど、以前の音楽のサンプリングやカヴァーにとどまらず、大きな功績のひとつにスタイリッシュな映画の発掘&公開にあったと思う。特にピチカート・ファイブ・プレゼンスで注目された映画は『黒い十人の女』だろう。そしてこの映画『ナック』も憧れの的になったと思う。
当時、高円寺や下北沢の古着屋にいけばまだまだこの手の映画に出てくるファッションが気軽に手に入ったことも大きいかも。
これらの渋谷系の映画が功績でいえば、古い日本の若者映画のビデオパッケージをおしゃれにすれば注目されるし売れるとなったことかも。
今や六本木ヒルズとなり六本木WAVEのビルの地階にあったシネ・ヴィヴァンのことを思い出す人も少ないだろう。
個人的にはユーラシア・デリカテッセンという旧防衛庁並びにあった外国人向けお惣菜屋でグリルドチキンやババロアを購入して帰宅することが楽しみであったのだけれど。
このあたりから、映画ポスターは一見、海外の映画ポスターかな?って思えるデザインになってきた。高円寺のモルタルアパートの一室の壁にはればそこはロンドン、パリ、ニューヨークに一転するマジックもあった。
監督のリチャード・レスターがビートルズの映画二本の合間に撮った青春映画。
1965年作で第18回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したそうだ。

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