Printed Souls Museum

役目が終われば剥がされて捨てられるポスターたち。
それらの中で音楽に関連したポスターを集めたのがこのコレクションルーム。1970年代後半から00年代までを所蔵＋公開。

　SNS，デジタルサイネージ、特設ホームページなど、演劇の集客方法は世紀をまたいで大きく変化したと思う。しかしながら演劇を見に行く人々は劇場で初めて紙に印刷されたポスターを見て体温が伝わる何かを舞台を通じて感じるのではないだろうか。演劇/舞台の汗が目に取れる距離感をポスターからも味わってほしい。

　絶滅危惧種となっているミニシアターや名画座、選択肢はいくらでもあってもいいのに昨今大手を振る話題作ばかりのコンプレックス式映画館が目立ってしまう。もはや配信でしか小さな作品は観れないのだろうか。
ミニシアターが新しい映画ファンを作っていった90年代の映画ポスターを中心にここでは展示いたします。

　主役は本展よりも私なのだ！と主張していると思われる展覧会ポスター。その声はまだ皆の耳に届いているだろうか、そして美術館はまだまだリアルな交流の場なのだろうか。今一番チラシやポスターが以前よりかは減ったとはいえ多くを配布しているのは美術館や展覧会ではないだろうか。もうみんなが忘れたであろう展覧会のポスターをここでは再び見てみようではないか。

ルーム１〜４までは音楽、演劇、映画、展覧会と主たる種別でのポスターを展示していましたが、ここではそれ以外のポスターを展示しています。目的は広告ではありますが多岐にわたっているので「いろいろなポスター編」といたします。ポスターの様々な世界をお楽しみください。