Dubhglasina yunnanensis

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中国雲南省保山市のハルペスです。

尾部は欠損していますが、土質が脆く保存状態の良さが期待できない産地のため、このように頭部だけであってもディテールが保存されている標本は貴重と思います。

カンブリア紀のPalaeoharpesや同じオルドビス紀のHarpidesと共通したはっきりとした眼嶺(eye ridge)を持ちますが、これはシルル紀やデボン紀の後の時代のハルペスではあまり見られない古い時代の特徴のように思います。

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    Trilobites

    3 days ago - 編集済み

    眼嶺がモロッコのHarpidesと同じですね。ここまで奇麗に温存されている標本は少ないです。

    独特の脆い岩質なのですが、細部の保存は実は良い産地だと思います。しかし、脆すぎて完全体が得にくかったり、上手くクリーニングできなかったり、保管でも風化していきそうで、取り扱いも棘々物とは違った気配りが必要ですよね。

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      xiu_trilobite

      3 days ago - 編集済み

      仰る通りでクリーニング後の状態だけでは本来の保存の良し悪しを語ることはできませんね。Baoshanの標本は石と言うより土の塊のようなので、長期間保管しているとどうなってしまうのか確かに心配なところです。

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    trilobite.person (orm)

    2 days ago - 編集済み

    この標本は目鼻立ちがしっかり明瞭で、本種にしてはサイズもかなり大きめで良い感じですね。砂っぽい質感の産地で将来的な保存がやや不安になりますが、ここ最近の中では比較的新しい産地ゆえ、新種のような初見の標本がポロポロ出てくるのも面白いところですね。

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      xiu_trilobite

      2 days ago

      コメント頂きありがとうございます。
      このDubhglasinaにしても標本を入手した3年前はAMNHで完体標本の写真が掲載されてるくらいで、ネット上の情報も限られていた気がするのですが、最近は標本の供給量も情報ずいぶんと増えたように感じます。こう言う状況も新しい産地ならではなのですね。

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