コロナウィルス感染症の移動制限解除後の各国鉄道の情報収録など European Rail Timetable Summer 2020

0

European Rail Timetable Summer 2020
ようやく入手できました。
この号については、何から書き始めようかと迷いましたが、まずは入手の報告です。
おそらくこの執筆段階でもこの号の「日本語解説版」の販売予定は、販売元であるダイヤモンド社にも情報がないため、英語版のみとなる可能性が非常に高い「レア」な号になると思われます。

最後の日本語解説版となった2020年冬号ですら、2月あたりのイタリア、スペインを皮切りにコロナウィルス感染症の拡大と、それに伴う各国政府による移動制限実施、その結果として掲載されたダイヤ通りの運行された期間は短く、春先には各国で大幅な減便がなされたことは、念の為記録として記載しておきます。
この号では、冒頭のWhat's New This Monthでも、「Welcome back to ~」というコメントからスタートしました。イギリスでの経済活動の実質停止の影響をうけ、European Rail Timetable社(以下ERT)も6月いっぱいはオンラインショップもふくめて営業が止まっていました。このERT夏号も7月下旬に印刷が再開され、イギリスでの出版後、東京の私の家に届いたのは8月。これほど首を長くして待っていた時刻表は久しぶりです。

前置きが長くなりましたが、この号の冒頭では国際列車、ならびに各国鉄道でのコロナウィルス感染症下での運転再開状況がコメントベースながら、まとめられています。
またこの紙面から、運休となっている列車に網掛けをして視認性を上げる取り組みが見受けられます(Serveices shared gray are temporarily suspendという注釈が各所あり)

そんな状況ですが、新しく運行を開始した長距離列車の情報もあります。
・チェコの民間オペレータ、レギオジェット社によるプラハ〜リエカ間の夏限定の夜行列車。リエカはアドリア海に面したクロアチアの港湾都市です。チェコ人のリゾート地への送客が目的ですが、7月11日から9月1日まで運転との情報。
・ドイツの民間オペレータ RDCドイツによる夜行列車(アルペン−ズィルト・ナハトエクスプレス)も7月4日から運行と記載されています(現地のニュースによると、結果7月5日からの運行となったそうです)。区間はドイツ北部のヴェスタ−ランド〜ミュンヘン間という、おそらく海なし地方のリゾート地への送客が目的です。こちらは9月7日までの運行予定ながら、すでに11月までの延長する旨も記載されている、季節運転ながら継続運行が期待できる新路線です。
上記2路線については、ERTの期待値も高い?のか、新しいTableが用意されていました。

その他、企画として、1966年のThomasCook European Timetableの紙面の一部が4ページに渡って掲載されています。ここではオリエントエクスプレス、ルシタニアエクスプレス、リヴィエラエクスプレスがご覧になれます。ちなみにここのオリエントエクスプレスは、かのワゴンリー車のツアー列車ではないです!

#時刻表
#鉄道
#コロナウィルス
#レギオジェット
#RDCドイツ

Default