Muuseo Travel Vol.3 スペイン各地を巡る旅 (前編)
Hola !!! ミューゼオ編集部の安藤です。 Muuseoに展示されたコレクションを紹介しながら、世界各地を巡る本連載。 第3回となる今回は、スペイン各地を旅します。 スペインと言えば皆さんは、何を思い浮かべるでしょう? 赤い土、荒涼たる大地? アンダルシアとイスラム文化の残り香、白壁の家々? サグラダ・ファミリアのシルエット? 綺羅星の如く全土に散らばる、甘い地酒たち? スペインには、旅行の楽しみのすべてが詰まっている(と、安藤は思っています笑)。 それでは、参りましょう! 首都、マドリード(Madrid)近郊 MIRA IBERIA AEROPUERTOS コレクションオーナー:0214seijiさん https://muuseo.com/0214seiji/items/109 スペイン中心地に位置する首都、マドリード。 欧州でも屈指の規模を誇る世界都市は、スペイン最大の空の窓口、バラハス空港を郊外に構えます。こちらのコレクションは、スペインの航空会社、イベリア航空の空港サービス車両のミニカー・コレクション。バラハス空港でも(デザインは異なるかもしれませんが)実車を見かける事ができるでしょう。スペインのナショナルカラー、赤とオレンジが異国に来たことを感じさせてくれます。 プラド美術館 EXHIBITION CATALOG コレクションオーナー:ts-r32さん https://muuseo.com/ts-r32/items/836 マドリードは歴代のスペイン王家のコレクションを抱えるプラド美術館を中心に、多くの美術館を要する、芸術都市の側面も持ちます。エル・グレコ、フランシスコ・デ・ゴヤ、ディエゴ・ベラスケス、ピーテル・ブリューゲル。スペイン国内外の巨匠の作品が数多く展示されており、少なくとも丸一日は潰せるボリューム。ゴヤ最大の問題作「裸のマハ」「着衣のマハ」の2作品も(遠征に出かけていなければ)仲良く並んでお出迎えしてくれます。 ヘミングウェイ短編集(1)/ヘミングウェイ コレクションオーナー:ts-r32さん https://muuseo.com/ts-r32/items/1051 そしてマドリードは、スペイン内戦の激しい戦線になった歴史も持つ街です。人民戦線政府側に接近したヘミングウェイは、多くのスペイン内戦に関わる作品を残しています。特に「第五列とスペイン内戦に関する四つの短編」の「密告」「蝶々と戦車」 はとても生々しく、学生時代、マドリードに滞在していた編集部員の安藤は「この街で、このバルの近くで、実際に戦いが行われたのだ」と、鋭い臨場感を覚えたことを記憶しています。 ドン・キホーテ(ラ・マンチャの男)ピンバッチコレクション コレクションオーナー:横浜黄昏さん https://muuseo.com/yokohamatasogare/items/48 スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの名作「ドン・キホーテ」の舞台も現在のマドリード周辺、当時はラ・マンチャと呼ばれていた地方です。 「騎士道物語の読み過ぎで現実と物語の区別がつかなくなった田舎の郷士が、自らを遍歴の騎士と任じ『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』と名乗って冒険の旅に出て、数々の珍事を起こす」という尖った内容の小説は、1605年の発表以来、舞台やバレエの題材としても長く愛されています。 ThomasCookEuropeanTimetable 日本語版 1992年夏号 スペイン新幹線AVEがマドリード〜セビリア間で開業など コレクションオーナー:time_tableさん https://muuseo.com/time_table/items/185 1992年にはマドリードから、アンダルシアの州都、セビリアまでAVE(スペインの高速鉄道)が開通し、旅行者の交通の便も良くなりました。1992年4月のセビリア万博に合わせる形での開通とのこと。マドリッド・アトーチャ駅から高速鉄道AVEに乗り込み、スペイン南部、アンダルシア地方に参りましょう。 後半へ続く・・ #ミューゼオ