国鉄最後のダイヤ改正 交通公社時刻表 1986年 11月

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交通公社時刻表 1986年(昭和61年) 11月
表紙は東京駅を出発する「ニューモデル新幹線(表紙に記載されている)」100系。背表紙は山一證券のオンライン取引システム「サンライン」の広告。

個人的な思い出として、はじめて買ってもらった時刻表がこれでした。L特急有明で出張から帰ってきたときに近くの本屋で買ってきてくれたことをいまでも覚えています!(初代はすでに破棄されてしまい、現在手元にあるのは2代目です)

トピックは、国鉄最後となった11月1日実施のダイヤ改正について。
・地域密着型ダイヤで、増発列車2000本あまり。増発するために短編成化で車両を捻出したケースが多数でてきました。
・ダイヤ改正と同じ日に、北海道の富内線、胆振線はバス転換に、角館線と阿仁合線は第三セクター化され「秋田内陸縦貫鉄道」として再出発しました。

写真について
・新幹線の速達化が進み、東京博多間は6時間切りの5時間57分で結ぶダイヤに、東京新大阪間も3時間を切り、2時間56分に。
・福知山線の全線電化開業にともない、特急北近畿号が誕生。
・九州地方では、これまでのL特急かもめ号、みどり号の併結運転が完全改称されました(のちのダイヤ改正で再度併結運転は復活に)
・L特急有明号は485系使用ながら3両編成という短編成化されて運転本数を大幅増加させました。EC特急では最短の列車が誕生した改正でした。
・L特急にちりん号には、これまでの博多発、小倉発にくわえて下関発が2往復設定されました。

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  • 東京ヤクルトスワローズの前身である国鉄スワローズに入団・活躍し、通算400勝を達成した“カネやん”こと金田正一氏がCMキャラクターを務めたダイヤ改正ですね。CM出演の依頼に対して、国鉄に対し強い愛着を持っていた金田氏が二つ返事で快諾したとか。

    ダイヤが地域密着型になるということは、使用する車両も全国規模での転配属を考慮しなくても良くなり、それぞれの地域の実情に応じた仕様に特化出来ることになるわけでして、その象徴が485系電車だったと言えるでしょう。改造によって続々と現れる新形式・新番代区分を把握するのに四苦八苦したファンも多かったのでは?

    そんな485系電車とにちりん号。下関発が作られれば下関行きも作られたわけでして・・・。
    元々の売りである交直両用電車であることを生かして「いざ関門トンネルへ!」と思ったら、先頭車が直流専用の181系から改造した車両。長らく九州の485系電車は実質的な九州島内(交流電化)専用車であったことから、その車両には交直切り換えのスイッチが付けられておらず、やむ無く運休、慌てて工事を行ったというエピソードも旧き善き昭和の時代ならでは、と言えるでしょうか。

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      2021/01/29

      コメントありがとうございます😊

      にちりん号下関乗り入れの珍事は、語り草になりましたね!

      それにしても485系は大好きです!

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