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正法作 脇差 不動正宗写し
備前伝の日本刀を作る現代刀匠・曽根正法(そね まさのり)の作なる、不動正宗写しの脇差。
いわゆる「殿中差し」な拵えがついているが、白鞘はない。
鮫皮(グリップ部分の白いつぶつぶした所。材料はエイの皮)も、きちんと親粒(エイの背中の、丸い粒が大きいのからだんだんと小さくなっていく部分の皮。一匹から1枚しか取れないので貴重とされる)の部分があてがわれ、鞘の漆の塗りも丁寧に仕上げてある。
いわゆる「注文打ち」、オーダーメイドな作品なので、正法刀匠も気合いを入れて作ったらしく、素晴らしい出来栄え。
なお、この脇差の元々の所有者は岡山県警察本部長を務めたお方らしい。私とは赤の他人である。
その方の喜寿の記念に、その方の後輩にあたる当時の警視総監が贈ったものだとか。
その方またはそのご家族がこれを手放した経緯云々は知らないし、知っても仕方ないと思っている。
ともかく、物そのものの出来は素晴らしいので私の目の黒いうちは大事にしたい。