Source of the Nile(アフリカ探検)

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19世紀までには、ヨーロッパ文明はヨーロッパ内部のみに関心を抱いた数世紀を経て、その野心的な拡大の時期に差し掛かっていた。西洋文明の能力と野望は外に向けられ、世界の他の地域に及び始めていた。その外界への挑戦の中には、未開のアフリカの探検があった。見たこともない動植物、景観、財宝、そこには一攫千金が夢ではない、全てのものが詰まっていた…。
そして夢見る冒険家は、自らの命も賭してその大地に踏み出すのだった…。
『アフリカ探検』は、当時のアバロンヒルとしては珍しいタイプ、ドイツゲーム風のマルチプレイゲームです。プレイヤーは探検家のスペシャリスト(動植物学者、地質学者、宣教師、医者など)となり、決められた予算の中で探検隊を編成し、未開のアフリカの大地に踏み込みます。未踏の地区は白地図になっており、探検隊が侵入して初めてその地形が判明します。また、探検が進むうちにカードで示されたアクシデント、野生動物との遭遇、新種の植物の発見、世界一の滝、世界で一番大きい湖の発見、現地民との遭遇などが発生し、探検隊を悩ませます。探検家の特技によって、現地民と遭遇した場合、宣教師や医者なら有利で戦闘になりにくい、動植物学者なら新種の生物を発見しやすいなど、それぞれ有利となりますが、職業はひとつなので全てに対応できるわけではありません。また、せっかく発見したものも、無事帰還して本国に報告しなければ全て水泡に帰してしまいます。
最初にプレイした時には衝撃を受けました。マップにクレヨンで地形を書くなんて…。その斬新なアイディアに驚嘆し、またそのプレイ感は自分の手で真っ白な地図の上にレールを引いて拡大していく鉄道ゲーム系に共通するものがあり、探検型や拡大再生産型のシステムが好きな私にとってはドはまりストライクのゲームで、それこそ猿のようにプレイしました。後にアートディンクから発売されたパソコンゲーム、『アトラス』の元祖みたいなゲームです。
今から思うと、なぜトレぺ紙を上に重ねてプレイしなかったんだろう、なぜ直接書いちゃったんだろうという後悔の念が、クレヨンで汚れまくったマップを眺めながらひしひしと感じますw。
#アフリカ探検
#拡大再生産
#アトラス

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