やよひ (20本入)

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ロシア風細巻のタバコ。ロシア風とは、口紙の部分が比較的長いものをそのように称していました。

本邦初の女性向けタバコ、とくに「女学生むけ」として企画されました。当時、喫煙習慣のある女性はいましたが、「人前」で嗜むことが憚られたため、愛用者はさほど広がりませんでした。
ただ、刻みタバコからこの「やよひ」に移行する花柳界の女性が多かったといわれ、細巻の華奢な姿と相まって「芸者タバコ」というあだ名がついたといわれています。

春の草花を盛った花かごを、洋画風に描いたのが特徴。点描式の多色刷りを採用し、印刷色数が多い8色刷。のちに印刷方式を改めたため、終売近くには色数が落ちて当初の彩りをなくしました。

1910年5月25日~ 10銭で発売開始
1917年12月1日~ 12銭へ価格改正【画像1・2】
1919年8月6日~ 15銭へ価格改正
1921年~    ☆デザイン一部改正
1924年11月7日~ 18銭へ価格改正【画像3】
1929年~    ☆デザイン一部改正・色数変更【画像4】
1931年5月20日 製造中止

[1947 清川]

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