バスミニチュアカーコレクションNo.938  ウッド 120 日野 RE 関東自動車

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関東自動車は栃木県宇都宮市に本社を置くバス事業者です。1923年に設立された関東自動車商会がルーツのようです。
1928年に女性の車掌を採用するなど先進性もある会社だったようです。2004年に経営難に陥り産業再生機構に支援要請、2012年に茨城交通と同じみちのりホールディングスの100%子会社となり健全な営業を続けています。
このバスがモデル化された1980年代は関東自動車の車両は大半が中古車両で神奈川中央バスや関東周辺の都営バス、西武バスや大阪市営バスからの事業者からも導入されています。このモデルになった日野REもどこかの路線バスが移籍してきたものかもわかりません。
このカラーリングは1997年の新車導入時まで採用されていたカラーリングで上半分が白、下半分がベージュ地色に赤のストライプを3本レイアウトしスカート部分はグレーという多色塗装でした。
現在は他社同様、低床化が進み、この時代のバスとは全く違う「イチバンセン」を主宰する川西康之氏がデザインした、赤ベースに黒の精悍なボディーカラーに代わっています。
株式会社ウッドが、日本で最初に北海道から沖縄までのバスをモデル化したメーカーで、売れそうな大都市のバスばかりではなくローカルなバスまでモデル化を1970年代後半から発売してきたことは特筆に値します。
ただ、全国のバスをモデル化はしたが、路線バスの車種は日野REの前中扉車か前扉車だったため、後扉のユーザーや日野車を採用していないユーザーもすべて日野REで再現されることになります。
また、他社がシールや近年ではタンポ印刷で再現しているボディグラフィックは、すべて塗装により再現していることも面白い。それに加え旧塗装のまま販売が継続されているモデルもあります。
このモデルは初期のモデルでシャーシもダイキャストであったため、TOYとして作られたモデルとしてはいい味を出していると思います。
1970年代から1980年代の全国のバスの貴重な塗装再現資料としての存在価値があると思っています。
その後、ウッドからニシキ(現在は錦)に1984年に移管され、ニシキは販売代理店のダイカスケールを2015年に設立し、現在もダイカスケールの愛称で生産販売が続けられています。

このモデルのおおよその大きさはL:110 W:25 H:30 1/100、裏板にはウッド ダイカスケール S=1/100 MADE IN JAPANと刻印されています。

モデルメーカーはウッド、ブランドはダイカスケール バスシリーズ、スケールはS=1/100

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